2008年6月22日
村上春樹 『風の歌を聴け』

「この作品の凄さは、心の傷は言葉では書き表せないということを語った小説だということ」と小川洋子さんは「風の歌を聴け」について語っています。そこが今までの小説と大きく違っていると感じたそうです。村上春樹さんの「風の歌を聴け」に関する小川さんのエピソードは、エッセイ集「博士の本棚」(新潮社)にも掲載されています。引っ越した町が、村上春樹さんにゆかりの場所だったこと。「風の歌を聴け」に出てくる公園を探して家の近所を散歩したことなど興味深い出来事や小川さんのこの小説に対する想いなどを感じる随筆。その他にも本を読む楽しさを伝えてくれる1冊なので、こちらもぜひお読み下さい。

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