2008年4月27日 | |||
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「木を植えた男」を読んだ人は誰もが実話だと思ってしまうはず。ところがこの作品はジャン・ジオノが作ったフィクション、まさに小説だったのです。しかしあくまで作家の実体験をもとに書かれています。生涯プロヴァンスで過ごしたジャン・ジオノは、子供の頃、お父さんとよく散歩に出かけ、どんぐりを土に埋めていたそうです。もしかしたら物語の主人公エルゼアール・ブフィエとはジャン・ジオノのお父さんだったのかもしれません。「物語の狙いは、読者に木を植えることを好きになってもらうこと」と言うジャン・ジオノ。この作品がたとえフィクションであっても、その想いは強く伝わってきます。 |