2008年4月13日
川端康成 『片腕』

川端康成が「片腕」を発表したのは昭和38年(1963年)。その5年後には日本人初のノーベル文学賞にも輝きました。しかしさらにその4年後の昭和47年(1972年)4月16日に自ら命をたってしまいます。世界的にも評価された川端康成は、なぜ死を選んでしまったのか。「片腕」を読むことでその理由を少しでも読み取ることができるのかもしれません。生涯にわたり心霊の世界に魅入られた作家でもあった川端康成。その世界を網羅したちくま文庫の「文豪怪談傑作選・川端康成集」もおすすめの1冊です。生前の川端康成が、どんな想いを抱えていたのか。その心の奥底を知る手がかりにもなる作品集です。

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