2008年3月23日 | |||
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小川洋子さんが、梶井基次郎の「檸檬」と出会ったのは大学生の時。古本屋さんで手に入れて読んだことを覚えているそうです。その時の印象は「老人くさい小説」というもの。しかし今、あらためて読んでみると最も若者らしい小説だと感じるそうです。また物の描写の素晴らしさ。果物店の場面ひとつとっても、まるで絵画のように一つ一つのシーンが浮かんでくるのです。生前、ほとんど無名に近かった梶井基次郎ですが、亡くなって年月がたつにつれてその評価は高まっていきました。特に同業による評価の高さ。川端康成、井伏鱒二、横光利一、萩原朔太郎など、作家が認めた作家とも言えるのが梶井基次郎です。 |