2008年1月20日
ヘルマンヘッセ 『車輪の下』

「車輪の下」は、ヘルマン・ヘッセの自伝的な作品。1877年、南ドイツの牧師の家庭に生まれ神学校に進みます。しかし13歳の頃から「詩人になるか、でなければ何にもなりたくない」と語り神学校を逃げ出し、ノイローゼに悩みはじめるのです。こんなヘッセが立ち直るきっかけは、やはり自分を表現できたから。22歳の時に処女詩集を自費出版。作家の道を歩みはじめます。ヘッセがノーベル賞を受賞した1943年の作品「ガラス玉演戯」には、経験から生まれたこんな言葉が綴られています。「神がわれわれに絶望を送るのは、われわれを殺すためではなく、われわれの中に新しい生命を呼びさますためである。」

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