2008年1月13日 | |||
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「十九歳の地図」を発表した2年後、「岬」という作品で芥川賞を受賞した中上健次。当時、戦後生まれではじめての芥川賞作家として話題になりました。小川洋子さんが大学生の頃も、中上健次の作品は人気が高かったそうです。「中上を読んだか?」と男子学生の間で話題になるほど。それだけ中上健次の小説は若者にとって心のよりどころだったのです。「10代は自分のことで手一杯な時代。傍らに本があれば自分自身が押しつぶされずにすむのでは。」と小川洋子さん。これは若者だけでなく大人にもあてはまるはず。いつも傍らにお気に入りの本があれば、人生に絶望する事なく生きていけるのではないでしょうか? |