2007年12月16日
O.ヘンリー 『賢者の贈り物』

O.ヘンリーは短編の名手と言われるアメリカの作家。生前、272篇の短編小説を残しています。「まるで一筆書きのよう」と小川洋子さんも言うように、O.ヘンリーの作品は、プロットが絶妙。短い中ですべてが計算された物語ばかりです。さらに彼が短編を書き始めたきっかけがかなり印象的。実は、銀行のお金を横領した疑いで刑務所に服役していたことがあるとか。その獄中生活の中で、短編小説を書き、雑誌にも投稿していたそうです。「どんな体験をしても仕事にいかせるのが作家」と小川洋子さんもおっしゃっています。人が出来ない経験があるからこそ、奥の深い小説が生まれるのかもしれません。

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