2007年9月9日
サン=テグジュペリ
『星の王子さま』

危険な飛行を何度も経験し、最終的に第二次世界大戦中に出撃したまま消息を経ったサン=テグジュペリ。「彼がパイロットだったからこそ描けた作品」と小川洋子さん。地上にのみ生きる人間には見えてこない真理の一端が、この作品にはあると感じるそうです。

「日本でこれほどまでに「星の王子さま」が愛されるようになったのは、最初に翻訳された内藤濯さんの力も大きいのでは。この作品のタイトルを直訳すると「小さな王子さま」になるところを、内藤さんが「星の王子さま」と名付けたそうです。最近では、様々な方の翻訳本も出版されているので、内藤濯さんの翻訳と読み比べてみると、また世界が広がるのではないでしょうか?心の本棚に、色々な方が翻訳した「星の王子さま」が並ぶ。こんな楽しみ方ができるのも名作だからこそ。

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