心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。
小川洋子さんの代表作のひとつ「博士の愛した数式」。交通事故にあった事で記憶が80分しか持たない元数学博士と、博士のもとに通いで働いている家政婦の女性、そしてその女性の息子、3人の心の交流を描いた小説です。「素数」「自然数」「完全数」「友愛数」など、数学の難しい言葉や「数式」がたくさん出てきますが、数学が苦手な方にもぜひ読んでいただきたい1冊。というのもこの小説の中に出てくる「数学」や「数式」は堅苦しいものではなく、とてもロマンにあふれ「数学」の美しさを教えてくれるものだからです。
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