夏休みにおすすめの1冊として小川洋子さんに選んでいただいたのは、19世紀のロシアを代表する作家、ツルゲーネフの「はつ恋」。学生の頃、読書感想文を書くために、この小説を選んだ方も多いのでは。「薄い文庫本なのですぐに読めそう」、そんなことを思いながらページをめくっていくと、意外や意外、かなりハードな内容に驚いてしまい、でもいつの間にか、その重くドラマチックな世界に深く入り込んでしまいます。
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