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REPORT

第60回 12月8日放送「ボールペン」後編
2024.12.08
戦後、アメリカから日本に持ち込まれたボールペン。
1947年にはアメリカのキャンペーン団が来日し、
飛行機で上空からボールペンをばら撒くパフォーマンスで話題になったそうです。

こうした外国製品をお手本に日本のメーカーもボールペンの製造に取り組みます。
実用性のあるクオリティが実現できたのは1950年代に入った頃でした。
均一でなめらかな書き味、鉛筆と違い削る手間いらず、ボールペンは日本でも普及し、
その後は世界のボールペンの進化を日本が牽引していくことになります。

1964年には、より滑らかな書き味を実現した水性ボールペンが開発されます。 
ただ、これには乾きにくい、キャップをしないと書けなくなるという欠点がありました。

1984年に登場したのは、ゲルインクボールペン。
水性インクにゲル化剤を添加したことで、書き味が滑らかでありながら滲みません。
また、ゲル化剤の添加は大きな粒子を入れることを可能にして
パステルカラーやラメを入れた商品の展開にも繋がりました。

それから40年。
文具ショップには、さまざまなタイプのボールペンが並び
今なお、書き味・色・デザインetc... 
さらなる高みを目指して商品開発も続いています。

そんな日本のボールペンは、世界で大人気。
アメリカ・中国・フランス・韓国などへ輸出されていて輸出量は右肩上がり。
輸出先第1位のアメリカを見ると、2020年の2億9,500万本が、
2022年には3億8,400万本にまで増えています。

クオリティが高く、デザインも素晴らしい国産ボールペン。
お気に入りの1本を持っていると、仕事や勉強も楽しく、捗りそうですね。
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