第57回 11月17日放送「紅茶」前編
2024.11.17
世界のお茶生産量のおよそ7割を占めているのが紅茶。
紅茶は緑茶や烏龍茶と同じツバキ科の樹、
学名「カメリア・シネンシス」の葉からつくられます。
では、緑茶やウーロン茶と紅茶は何が違うのかというと製造過程の発酵具合。
茶葉を揉み、完全に酸化発酵させたものが紅茶。発酵させないのが緑茶。
烏龍茶はその中間です。
ちなみに本来の「お茶」はこれらのことを指します。
麦茶やハーブティーなど、お茶の樹ではない植物が原料のものは、
お茶と同じく煎じて飲むので「○○茶」や「○○ティー」と便宜上呼ばれているのです。
お茶の樹の原種は中国からチベット、ミャンマーの山岳地帯に自生していたようです。
古くから中国では葉を摘んで不老長寿に効く薬として大切にされていたとか。
当初は高貴な人たちの飲み物でしたが、6世紀頃から一般にも広まったとされています。
そんなお茶は大航海時代の17世紀前半にヨーロッパへも伝わります。
今、ヨーロッパでお茶といえば紅茶ですが、この当時もたらされたのは緑茶。
ただ、イギリスで少し発酵させたウーロン茶に近い茶葉が好まれところから
産地で茶葉をさらに発酵させる製法がとられ、紅茶が生まれたと考えられています。
ところで、日本の11月1日は「紅茶の日」。
これは船が遭難してロシアに漂着した伊勢国の船主たちが
1791年11月に女帝エカテリーナ2世のお茶会に招かれて
紅茶を日本人として初めて飲んだと考えられていることに由来しています。
そんな紅茶の物語は、来週の後編に続きます。
紅茶は緑茶や烏龍茶と同じツバキ科の樹、
学名「カメリア・シネンシス」の葉からつくられます。
では、緑茶やウーロン茶と紅茶は何が違うのかというと製造過程の発酵具合。
茶葉を揉み、完全に酸化発酵させたものが紅茶。発酵させないのが緑茶。
烏龍茶はその中間です。
ちなみに本来の「お茶」はこれらのことを指します。
麦茶やハーブティーなど、お茶の樹ではない植物が原料のものは、
お茶と同じく煎じて飲むので「○○茶」や「○○ティー」と便宜上呼ばれているのです。
お茶の樹の原種は中国からチベット、ミャンマーの山岳地帯に自生していたようです。
古くから中国では葉を摘んで不老長寿に効く薬として大切にされていたとか。
当初は高貴な人たちの飲み物でしたが、6世紀頃から一般にも広まったとされています。
そんなお茶は大航海時代の17世紀前半にヨーロッパへも伝わります。
今、ヨーロッパでお茶といえば紅茶ですが、この当時もたらされたのは緑茶。
ただ、イギリスで少し発酵させたウーロン茶に近い茶葉が好まれところから
産地で茶葉をさらに発酵させる製法がとられ、紅茶が生まれたと考えられています。
ところで、日本の11月1日は「紅茶の日」。
これは船が遭難してロシアに漂着した伊勢国の船主たちが
1791年11月に女帝エカテリーナ2世のお茶会に招かれて
紅茶を日本人として初めて飲んだと考えられていることに由来しています。
そんな紅茶の物語は、来週の後編に続きます。