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REPORT

第54回 10月27日「掃除機」後編
2024.10.27
20世紀に入った頃から巨大な電気掃除機を小型化・低コスト化する競争が始まり
日本では昭和6年に初めての国産の商品が発売されました。
しかし、当時の住まいは畳を板間の日本家屋や長屋。
箒とはたきで事が足りていたため、広く普及するには至っていません。

日本で電気掃除機の需要が高まるのは戦後から20年ほど経ってからのこと。
1960年代になると全国各地で団地の建設ラッシュが始まりました。
ライフスタイルの西洋化が進むと同時に、塵やゴミを家の外に掃き出すことは、
社会の迷惑になるという意識も広まって掃除機が受け入れられます。

ただ、この頃の掃除機はフィルターが使い捨てではなく
「溜まったゴミを捨てる時には埃が舞う」「フィルターを洗うのは面倒」、
「洗えば劣化する」と、今から考えれば、まだまだ使い勝手の悪いものでした。
しかし、機能性は年を追うごとに進化していきます。

1980年代には使い捨て紙パックフィルターが、
ゴミ捨てとフィルター洗浄問題を解決した紙パック式が登場。

1990年代にはサイクロン式が登場。
紙パックを使わずゴミを直接ダストボックスに集められるようになりました。

21世紀になる頃には、ロボット型が登場。 
私たちが手にしなくても自ら動いて掃除をしてくれる、
お出かけの時に作動させても家に帰ればドックに帰還している。
フォルムの可愛さもあって一大ブームが巻き起こったことは記憶に新しいでしょう。

今となっては、タイプ・性能もさまざまな掃除機。
掃除は憂鬱で面倒という方も少なくありませんが、
掃除機のおかげで毎日の生活はずいぶん助かっていますよね。
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