第52回 10月13日「絵画」後編
2024.10.13
19世紀になると西洋芸術には、自然主義・写実主義の流れが訪れました。
市民革命・産業革命で中産階級が台頭したことで、
農村や自然の風景をありのままに表現する風潮が生まれたのです。
ミレーの「落穂拾い」に代表されるように絵画も同様です。
それに対して東洋美術は、人間の主体に重きを置き、心象風景を作品で表現していました。
この頃に日本で流行していた浮世絵も実は写実的ではありません。
葛飾北斎の「富嶽三十六景」や歌川広重の「東海道五十三次」などの風景画も
情緒や感じたことを表現するため、いろいろデフォルメされています。
それを見て驚いたのが西洋の画家たち。
論理的に絵画を描く彼らにはないアプローチだったのです。
ゴッホが浮世絵を愛し、模写し、方法論を取り入れたのは有名な話。
西洋では浮世絵の影響から印象派が生まれました。
一方で「湖畔」で知られる日本の画家・黒田清輝はフランスへ留学し
印象派の影響を受けたことで「日本の近代西洋画の父」と呼ばれました。
近代になると絵画は西洋・東洋がお互いの要素を取り入れて発展するようになったのです。
美術館に足を運ぶ時には、そんな背景も知っておくと、より楽しめるかもしれません。
ところで、絵画は大切な美術品。
個人で所有している方もいるかもしれませんが、温度と湿度が整って、
紫外線から守られ、セキュリティーが整った環境で保管したいものです。
倉庫業者の中には、国が定める基準を満たしたトランクルームで個人の美術品を預かり、
保管するサービスを展開する企業もあることをお伝えしておきましょう。
絵画と芸術の秋。
今度のお休みには美術展に出かけてみてはいかがでしょう。
市民革命・産業革命で中産階級が台頭したことで、
農村や自然の風景をありのままに表現する風潮が生まれたのです。
ミレーの「落穂拾い」に代表されるように絵画も同様です。
それに対して東洋美術は、人間の主体に重きを置き、心象風景を作品で表現していました。
この頃に日本で流行していた浮世絵も実は写実的ではありません。
葛飾北斎の「富嶽三十六景」や歌川広重の「東海道五十三次」などの風景画も
情緒や感じたことを表現するため、いろいろデフォルメされています。
それを見て驚いたのが西洋の画家たち。
論理的に絵画を描く彼らにはないアプローチだったのです。
ゴッホが浮世絵を愛し、模写し、方法論を取り入れたのは有名な話。
西洋では浮世絵の影響から印象派が生まれました。
一方で「湖畔」で知られる日本の画家・黒田清輝はフランスへ留学し
印象派の影響を受けたことで「日本の近代西洋画の父」と呼ばれました。
近代になると絵画は西洋・東洋がお互いの要素を取り入れて発展するようになったのです。
美術館に足を運ぶ時には、そんな背景も知っておくと、より楽しめるかもしれません。
ところで、絵画は大切な美術品。
個人で所有している方もいるかもしれませんが、温度と湿度が整って、
紫外線から守られ、セキュリティーが整った環境で保管したいものです。
倉庫業者の中には、国が定める基準を満たしたトランクルームで個人の美術品を預かり、
保管するサービスを展開する企業もあることをお伝えしておきましょう。
絵画と芸術の秋。
今度のお休みには美術展に出かけてみてはいかがでしょう。