border 三井倉庫グループ presents 未来につなぐ物語 オンエア時間 三井倉庫グループ presents 未来につなぐ物語 オンエア時間 border

雲 雲 雲 木 人々 街並み
雲 雲 雲 木 人々 街並み

REPORT

第35回 6月16日「盆栽」前編
2024.06.16
盆栽のルーツには諸説あります。
中でも平安時代に中国から伝わった「盆景」をもとに日本で作られた文化という説が一般的。
盆景は中国では古くからあった小さな樹木を平らな器で育てる楽しみ。
唐時代の遺跡からは世界最古の鉢植えの壁画が発見されています。

盆景の作者は自然の美と自分の思い・感情を入れて作品を制作したと考えられ
日本人は日本に入ってきた、その盆景を独自の風土と文化の中で盆栽へと進化させました。

僧侶が山林なども修業の場とした平安時代、
寺院に自然の要素が取り入れられる中で盆栽は広まります。
貴族・武士・高僧にも教養のひとつとして愛好されました。

江戸時代には、将軍への植物の献上が競われ、武士に園芸ブームが起こります。
また、薬草学が発展して、多くの植物が栽培され、観賞用も生まれました。
この風潮は庶民にも広まり、庭のない長屋暮らしでも育てられる鉢植えが流行。
園芸は将軍から庶民まで、階級をこえた趣味となります。

こうした要素が「盆栽」としてまとめられるのが、
欧米から「美術」の概念が入った明治時代。

茶道や華道など、生活文化を芸術文化に昇華させようという
日本美術再考運動に同調した美術盆栽運動が起こります。
その一方で、大正時代には「自然美盆栽」という自然を再構築するような飾り方が成立。
現在のように世界でARTと認められる盆栽が完成したのです。
X Facebook Line

MESSAGE

番組の感想やパーソナリティへの
メッセージを募集中!
たくさんのメッセージ、
お待ちしております!

メッセージを送る 矢印 矢印
3分で分かる三井倉庫グループ
三井倉庫グループ 公式Youtubeチャンネル
Share!
X Facebook Line