第27回 4月21日「自転車」前編
2024.04.21
今週と来週のテーマは、いま乗ると気持ちいい季節ですよね、自転車。
19世紀 アメリカ西部開拓時代が舞台のアメリカン・ニューシネマの傑作
ジョージ・ロイ・ヒル監督『明日に向って撃て!』では
名曲「雨にぬれても」をBGMにポール・ニューマンが
当時は見慣れなかったであろう自転車に楽しげに乗り
「何だ、それは?」と訝しげに尋ねるロバート・レッドフォードに「未来」と答えます。
馬と無法者たちの時代の終わりを暗示する名シーンです。
そんな自転車の起源は1817年にドイツ人のカール・フォン・ドライスが発明した
木製の「ドライジーネ」だとするのが通説。これは前輪と後輪があり、
車輪の向きを変える棒を操りながら、足で地面を蹴って進む二輪車。
乗る人はかなり疲れたことでしょう(笑)
その後、スコットランドで発明されたのが、
ペダルがついて「てこの原理」で動く二輪車「ベロシペード」。
このベロシペードはフランスで前輪にペダルがとりつけられます。
このタイプはペダルを一回転させると前輪が一回転するため
前輪が異様に大きなものもありました。
改良はさらに進んで、現在の自転車の原型になったのが、
ペダルを踏むとチェーンが後輪を回転させるタイプ。
これは“ローバー型安全自転車”として世に出ます。
そして1888年にアイルランドのジョン・ボイド・ダンロップが空気入りタイヤを発明すると
自転車の乗り心地とスピード化は格段に向上し、自転車は飛躍的に普及していきました。
ダンロップは獣医。牛を治療した際に腸にガスが充満していたところから
空気入りタイヤのヒントを得たと言われています。
そんな自転車の物語は来週へと続きます。
19世紀 アメリカ西部開拓時代が舞台のアメリカン・ニューシネマの傑作
ジョージ・ロイ・ヒル監督『明日に向って撃て!』では
名曲「雨にぬれても」をBGMにポール・ニューマンが
当時は見慣れなかったであろう自転車に楽しげに乗り
「何だ、それは?」と訝しげに尋ねるロバート・レッドフォードに「未来」と答えます。
馬と無法者たちの時代の終わりを暗示する名シーンです。
そんな自転車の起源は1817年にドイツ人のカール・フォン・ドライスが発明した
木製の「ドライジーネ」だとするのが通説。これは前輪と後輪があり、
車輪の向きを変える棒を操りながら、足で地面を蹴って進む二輪車。
乗る人はかなり疲れたことでしょう(笑)
その後、スコットランドで発明されたのが、
ペダルがついて「てこの原理」で動く二輪車「ベロシペード」。
このベロシペードはフランスで前輪にペダルがとりつけられます。
このタイプはペダルを一回転させると前輪が一回転するため
前輪が異様に大きなものもありました。
改良はさらに進んで、現在の自転車の原型になったのが、
ペダルを踏むとチェーンが後輪を回転させるタイプ。
これは“ローバー型安全自転車”として世に出ます。
そして1888年にアイルランドのジョン・ボイド・ダンロップが空気入りタイヤを発明すると
自転車の乗り心地とスピード化は格段に向上し、自転車は飛躍的に普及していきました。
ダンロップは獣医。牛を治療した際に腸にガスが充満していたところから
空気入りタイヤのヒントを得たと言われています。
そんな自転車の物語は来週へと続きます。