第23回 3月24日「うどん」後編
2024.03.24
小麦粉を練ってつくる「うどん」。
発祥は中国とされていて、日本への伝来は諸説あります。
香川では弘法大師が唐からうどん作りに適した小麦と製麺技術を伝えたという話。
福岡では福岡市博多区の承天寺に「饂飩蕎麦発祥の地」という石碑があり
この寺の僧侶 聖一国師が宋にわたって大陸の文化を学び
1241年に帰国した際、うどんの製粉技術を持ち帰ったという言い伝え。
聖一国師は水力で動く製粉機械の図面も携えて戻って、
それを再現したことで小麦を大量に粉にできるようになり、
麺を食べる文化が福岡から全国へ広まったとしています。
香川も福岡もともにうどん文化がある地域。
それぞれの伝承があるのですね。
全国を見まわせば香川・福岡だけでなく、さまざまなうどん文化があります。
伊勢うどん、稲庭うどん、そして日本一硬いと言われる富士吉田市の吉田うどん。
笠間さんは麺好き、うどん好きということですが、この吉田うどんは未体験。
博多ラーメンを食べるなら麺は粉落とし派ということで
「ぜひ、機会があれば食べてみたいです」と前のめりでした(笑)
うどんの原料となる小麦は消費量のおよそ9割が外国産。
国家貿易により国が生産国から計画的に輸入して安定的な供給が図られています。
一方で国内の生産者も美味しい小麦をつくるべく頑張っています。
令和5年の国産小麦の生産地ランキングは北海道・福岡・佐賀の順。
ワインを飲む時にブドウの産地や品種を考えるように
うどんも原料の小麦粉の産地や品種を考えると楽しみが増えるかもしれません。