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雲 雲 雲 木 人々 街並み
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REPORT

第17回 2月11日「チョコレート」後編
2024.02.11
今週は「チョコレート」の後編。

人類とチョコレートの原料カカオの関わりは古く
紀元前3300年頃には南米エクアドルで自然界のものが食べられていました。

人類はやがてカカオを栽培するようになり
15世紀にメキシコ高原を支配したアステカ王国では
神秘的な力を持つとして儀式の品や薬、さらには通貨としても用いられています。

その後、ヨーロッパで最初にカカオがやってきたのはスペインでした。
アステカ王国を征服し、カカオで作られた飲み物で
チョコレートの元祖とも言える「ショコラトル」が伝わったのです。
とうもろこしの粉や唐辛子などを混ぜた甘味がなく、スパイシーなショコラトルは
強精・媚薬効果も期待されてスペイン貴族階級の嗜好品となりました。

カカオの利用が食べ物へと広がったのは19世紀。
それまでのカカオ飲料は脂肪分が多く水やミルクと混ざりにくい、
豆の発酵時に生じる酸味があるといった難点がありました。
これを1828年にオランダ人 C.Jバンホーテンが解決してココアパウダーをつくります。

ほどなく、イギリスの菓子職人 ジョセフ・フライが、カカオ豆のペーストに、
さらにカカオマスからとった脂肪分を足すと固形化することを発見。
チョコレートの原型が生まれ、今に至るチョコレートの百花繚乱時代への流れが出来ます。

横浜税関によると2022年の日本のココアパウダーの輸入量は
過去最高の2万3,765tで最大の輸入港は全体の4割を占める横浜港です。

カカオ豆を海外で栽培する人、日本に運ぶ人、チョコレートに変える人、
ひとくちで幸せな気分にしてくれるチョコレートは
さまざまな人の“思い”の結晶なのかもしれません。
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