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REPORT

第9回 12月17日 「おもちゃ」前編
2023.12.17
今、物流業界はクリスマスとお歳暮のシーズンで繁忙期。
大切に運ばれているモノの中には、誰かが子どもに贈る「おもちゃ」もあることでしょう。
子どもの頃、Xmasプレゼントでもらえると嬉しかったおもちゃ。
今週と来週は「おもちゃ」の物語。 

「おもちゃ」という言葉。考えてみると、不思議な語感ですよね。
“手に持って遊ぶもの”という意味で、古くは「持て遊び」と言ったそうです。
それが平安時代になると「持ち遊び」となり、近世に「もちゃそび」と変化し、
「もちゃ」と省略され、接頭語の「お」が付き「おもちゃ」になったと考えられています。

歴史を遡ると「おもちゃ」は、大人が遊んだり、宗教的な意味合いから生まれたもの。
インダス、古代エジプト、古代ローマ・ギリシャなどの遺跡からは、
鳥の形をした笛や石・粘土・木でできた人形、ヨーヨーなどが見つかっています。
その近くからは呪術や祭事の道具があることも多く、
大人が使わなくなったものを与えたことで子どもの「おもちゃ」が誕生したとされています。

諸説ありますが、時は流れて11世紀ごろに子どもの「おもちゃ」は商業製品となりました。
手作業でつくられたモノが市場などで売られるようになり、流通が始まったのです。
18世紀半ばから19世紀半ば、産業革命時代を迎えると「おもちゃ」の大量生産がスタート。
流行やヒット商品も生まれるようになりました。

今ではおもちゃショップを覗くと、いろいろな国の様々なおもちゃが並んでいます。
そこはさながらおとぎの国のよう。そんな「おもちゃ」の物語、来週へと続きます。
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