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REPORT

第6回 11月26日「薬」後編
2023.11.26
今週は「薬」の後編。
長らく、人類は経験と知恵で植物、動物、鉱物の薬効を見つけて使ってきました。
一方で、なぜ病になるのか? どうすればならないのか? 考えてきました。
そうして病気の科学として「医学」が確立したとされるのが17世紀から18世紀。

当時の人間の寿命はどのくらいだったのか? 
さまざまな研究がありますが、ある資料によると18世紀半ばのイングランドは35歳。
19世紀前半の日本は34歳。世界平均では1820年で26歳です。
現代の世界の平均寿命は73歳を超えました。 
そこに大きな貢献を果たしたのが医薬品の開発でしょう。

薬学が大きく飛躍したのは19世紀。
1804年、ドイツの薬剤師ゼルチュナーがアヘンから鎮痛成分を取り出すことに成功。
この成分は眠りの女神「モルフィウス」にちなんで名称をつけられました。
今も痛みを緩和するなどの目的で投与される「モルヒネ」です。
ここから、古来の薬草などから有効成分を取り出す研究が一斉に始まり、
様々な物質が分離されました。

20世紀に入ると化学や生物学の進歩によって、
次々と新しい発見や発明がもたらされました。
1928年にはイギリスのフレミングがペニシリンを発見。
初の抗生物質として1940年頃に治療に用いられるようになります。
1944年にはストレプトマイシンが発見され
「不治の病」だった結核に画期的な治療法が生まれました。

その後、医薬品開発は、薬理学・生理学・生化学の進歩で分子レベルでの研究が進み、
合成技術・製剤技術の進歩と相まって驚くべき速さで進展。
そうして、製造された医薬品の保管を扱う倉庫には、薬剤師が常駐しています。

いま、わたしたちが病気やケガから、薬の力を借りて回復できるのも、
さまざまな人たちの努力があってのことなんですね。

ところでドラマの『水戸黄門』で、毎回クライマックスに出る名シーン、
「この印籠が目に入らぬか!」の印籠は携帯の薬入れです。
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