第5回 11月19日「薬」前編
2023.11.19
病気になった時、ケガをしてしまった時、体調の回復を促してくれる「薬」。
現代の医薬品は、安全性や品質保持のため、それぞれに対応した取り扱いが必要、
倉庫での保管や輸送には高い専門性が求められますが、
人類の歴史を遡ると、元は植物や、動物、鉱物などを起源としたものでした。
治療に役立つものを経験と知恵で見つけ、飲んだり、傷につけたりしたことが始まりです。
紀元前4000年頃のメソポタミア文明の粘土板には、
数多くの植物の名前が薬用として記されています。
中国の薬物書『神農本草経』が書かれたとされのは西暦100年頃。
「神様」の“神”と「農業」の“農”と書く神農は自ら草や木の根を口にして薬効を調べ、
何度も毒にあたっては、薬草の力で甦ったとされる神様です。
日本で古くに薬について書かれたのが、古事記にある、あの「因幡の白兎」のお話。
からかったサメに皮を剥がされてしまったウサギが泣いていると、
大国主命が「真水で体を洗って蒲の花粉を体にまぶしなさい」とアドバイス。
ウサギが言われた通りにすると、毛が生えて、元の姿に戻ることができた・・・
これは当時、考えられていた蒲の薬効でしょう。
それから、しばらく前から大ブームのスパイスカレー。
スパイスはカレーの材料というだけではなく、
世界各地で料理に使われ、漢方薬の原料でもあります。
それは高い薬膳効果や薬効があるから。
例えば、カレーの黄色くしているターメリック(ウコン)は、肝機能強化や消化の促進。
お酒を飲む前後用のウコンドリンクもありますよね。
緑のサヤに入った爽やかな香りがするカルダモンは疲労回復。
インドではお母さんが家族の体調に合わせて、料理に使うスパイスを決めるといいます。
薬はそんな誰かを思う愛情から生まれて、発展してきたものかもしれませんね。
この話の続きは・・・ また次回。
現代の医薬品は、安全性や品質保持のため、それぞれに対応した取り扱いが必要、
倉庫での保管や輸送には高い専門性が求められますが、
人類の歴史を遡ると、元は植物や、動物、鉱物などを起源としたものでした。
治療に役立つものを経験と知恵で見つけ、飲んだり、傷につけたりしたことが始まりです。
紀元前4000年頃のメソポタミア文明の粘土板には、
数多くの植物の名前が薬用として記されています。
中国の薬物書『神農本草経』が書かれたとされのは西暦100年頃。
「神様」の“神”と「農業」の“農”と書く神農は自ら草や木の根を口にして薬効を調べ、
何度も毒にあたっては、薬草の力で甦ったとされる神様です。
日本で古くに薬について書かれたのが、古事記にある、あの「因幡の白兎」のお話。
からかったサメに皮を剥がされてしまったウサギが泣いていると、
大国主命が「真水で体を洗って蒲の花粉を体にまぶしなさい」とアドバイス。
ウサギが言われた通りにすると、毛が生えて、元の姿に戻ることができた・・・
これは当時、考えられていた蒲の薬効でしょう。
それから、しばらく前から大ブームのスパイスカレー。
スパイスはカレーの材料というだけではなく、
世界各地で料理に使われ、漢方薬の原料でもあります。
それは高い薬膳効果や薬効があるから。
例えば、カレーの黄色くしているターメリック(ウコン)は、肝機能強化や消化の促進。
お酒を飲む前後用のウコンドリンクもありますよね。
緑のサヤに入った爽やかな香りがするカルダモンは疲労回復。
インドではお母さんが家族の体調に合わせて、料理に使うスパイスを決めるといいます。
薬はそんな誰かを思う愛情から生まれて、発展してきたものかもしれませんね。
この話の続きは・・・ また次回。