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雲 雲 雲 木 人々 街並み
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REPORT

第62回 12月22日放送「段ボール」後編
2024.12.22
断面が階段のように段々の波なので段ボールだと先週お伝えしました。
この波をよく見ると三角形の連続になっています。
これは「トラス構造」といって構造物がとても頑丈になる特性があり
東京タワーや東京スカイツリー、鉄道の鉄橋、自転車のホイールなどにも使われています。

さて、段ボール。
アメリカでは1890年代から木箱に替わる輸送容器として物流に使われはじめます。
ついに「段ボール箱」の登場です。

そして、段ボールは明治時代になると、わずかな量が日本に輸入され
断面の形状から「なまこ紙」や「しわしわ紙」と呼ばれていました。
これに目をつけたのが、先週登場した井上貞治郎さんです。

井上貞治郎さんは自ら考案した機械で試行錯誤を繰り返し、
なまこ紙の製造に取り組んで、苦労の末にようやく完成させました。
そして、出来上がった製品を売るにあたって、名前を思案します。

候補はいろいろあったようです。
弾力紙・波型紙、防衝紙、波型ボール etc...
その中から「段の付いたボール紙」だとわかりやすいこと
語呂がいいことから「段ボール」と命名。量産化していきました。

物流の発展した現代社会。
今の私たちの生活には段ボールは欠かせません。
あなたのお宅にも週に何度かは、段ボール箱に入って、
買った物やお届け物がやってくることでしょう。
さまざまなものを大切に守り、運んでくれる、それが段ボールなのです。
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