第61回 12月15日放送「段ボール」前編
2024.12.15
「だん」を片仮名にして「ダンボール」と表記する時もありますが、本来は「段ボール」。
名づけ親は1909年に日本で初めて段ボール製造に成功した日本の段ボールの父
井上貞治郎さんで、断面が階段のように見えて材料がボール紙のため、こう命名しました。
ちなみにボール紙は英語では「paperboard」。
板のように厚くて丈夫な紙という意味ですが、
ペーパーボードの「ボード」が「ボール」と聞こえたので
日本では「ボール紙」と呼ぶようになったそうです。
さて、そんな段ボールが世界で誕生したきっかけは19世紀半ばのイギリス。
英国紳士がかぶるシルクハットの中に、汗とりのため、
波状に折った「フルート」という紙が使われました。
丈夫で通気性とクッション性があったフルートは、やがて包装材として使われ始め、
開発から20年後、1870年代のアメリカでガラス瓶などをくるむ緩衝材となっていました。
ただ、波状のフルートだけでは、時に段が伸びてしまって強度を失うことがあります。
そこで、片側に補強用のボール紙を貼って強度をアップした「片面段ボール」が生まれ
1880年代になる頃には両面にボール紙を貼った「両面段ボール」が考案されました。
この段ボールは物流の分野でも注目されるようになっていきます。
名づけ親は1909年に日本で初めて段ボール製造に成功した日本の段ボールの父
井上貞治郎さんで、断面が階段のように見えて材料がボール紙のため、こう命名しました。
ちなみにボール紙は英語では「paperboard」。
板のように厚くて丈夫な紙という意味ですが、
ペーパーボードの「ボード」が「ボール」と聞こえたので
日本では「ボール紙」と呼ぶようになったそうです。
さて、そんな段ボールが世界で誕生したきっかけは19世紀半ばのイギリス。
英国紳士がかぶるシルクハットの中に、汗とりのため、
波状に折った「フルート」という紙が使われました。
丈夫で通気性とクッション性があったフルートは、やがて包装材として使われ始め、
開発から20年後、1870年代のアメリカでガラス瓶などをくるむ緩衝材となっていました。
ただ、波状のフルートだけでは、時に段が伸びてしまって強度を失うことがあります。
そこで、片側に補強用のボール紙を貼って強度をアップした「片面段ボール」が生まれ
1880年代になる頃には両面にボール紙を貼った「両面段ボール」が考案されました。
この段ボールは物流の分野でも注目されるようになっていきます。