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雲 雲 雲 木 人々 街並み
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ABOUT

毎週日曜日14:55-15:00(FM FUKUOKAのみ10:55-11:00)オンエア!毎回、世の中の”モノ”を取り上げ、そのモノの 歴史からイマ、未来をショートストーリー仕立てでお送りする番組です。身近なモノが少し、へえ~となるお話をお届けします。

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笠間 淳

声優。4月10日生まれ、広島県出身。
主な出演作品は、ナレーション「すくすく子育て」(NHK Eテレ)、劇場アニメ「THE FIRST SLAM DUNK」(三井寿)、アニメ「ガンダムビルドダイバーズ」(クジョウ・キョウヤ)、アニメ「お前はまだグンマを知らない」(轟二矢)、アニメ「タブー・タトゥー」(カーター)、ゲーム「アイドルマスター SideM」(葛之葉雨彦)など。

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笠間 淳

REPORT

  • 2024.10.27
    第54回 10月27日「掃除機」後編
    20世紀に入った頃から巨大な電気掃除機を小型化・低コスト化する競争が始まり
    日本では昭和6年に初めての国産の商品が発売されました。
    しかし、当時の住まいは畳を板間の日本家屋や長屋。
    箒とはたきで事が足りていたため、広く普及するには至っていません。

    日本で電気掃除機の需要が高まるのは戦後から20年ほど経ってからのこと。
    1960年代になると全国各地で団地の建設ラッシュが始まりました。
    ライフスタイルの西洋化が進むと同時に、塵やゴミを家の外に掃き出すことは、
    社会の迷惑になるという意識も広まって掃除機が受け入れられます。

    ただ、この頃の掃除機はフィルターが使い捨てではなく
    「溜まったゴミを捨てる時には埃が舞う」「フィルターを洗うのは面倒」、
    「洗えば劣化する」と、今から考えれば、まだまだ使い勝手の悪いものでした。
    しかし、機能性は年を追うごとに進化していきます。

    1980年代には使い捨て紙パックフィルターが、
    ゴミ捨てとフィルター洗浄問題を解決した紙パック式が登場。

    1990年代にはサイクロン式が登場。
    紙パックを使わずゴミを直接ダストボックスに集められるようになりました。

    21世紀になる頃には、ロボット型が登場。 
    私たちが手にしなくても自ら動いて掃除をしてくれる、
    お出かけの時に作動させても家に帰ればドックに帰還している。
    フォルムの可愛さもあって一大ブームが巻き起こったことは記憶に新しいでしょう。

    今となっては、タイプ・性能もさまざまな掃除機。
    掃除は憂鬱で面倒という方も少なくありませんが、
    掃除機のおかげで毎日の生活はずいぶん助かっていますよね。
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  • 2024.10.20
    第53回 10月20日「掃除機」前編
    生活がもっと楽になるように、便利なモノを発明してきたことが、人類の歴史の一部。
    今の掃除機に繋がるものもいろいろな時代に、いろんな場所で考えられたと想像されます。
    その中で「世界初」の掃除機は、アメリカのアイヴス・マガフィーさんによる発明。
    1868年のことです。

    電力が普及する以前のことで、これは電気を使わない製品。
    レバーを手で引いて、圧力が低い状態をつくり出し、
    空気は気圧の高いところから低いところへ流れる性質を利用して、
    ノズルからゴミを吸い取って容器に溜めるという方式でした。

    この真空掃除機は発売まで漕ぎ着けますが、とても高価な品。
    当時の人たちは、ノズルをゴミに当て、手でレバーを引く手間も
    面倒に感じられたようで、残念ながらあまり普及しなかったようです。

    ほどなく電気の時代が到来すると、電気で動く掃除機の開発競争が始まります。
    そして、最初の電気式真空掃除機を1901年に開発して歴史に名を残したのは
    イギリスのヒューバート・セシル・ブースさんです。

    ブースさんの掃除機には布のフィルターがついていました。
    それは列車の座席から塵を吹き飛ばす装置のデモンストレーションを見た時に
    「吹き飛ばすより吸い取った方がいいだろう」と思いついて構造を考えたから。
    アイデアを試すため、レストランの椅子にハンカチを広げ、口で吸ってみたブースさんは、
    塵がハンカチの反対側に集まったのを見て、成功を確信したといいいます。
    その後、製品の開発に漕ぎ着け、工場や倉庫で使う業務用として成功を収めました。

    ただ、この時の掃除機はとても巨大。掃除に使う場所まで馬で引いて行ったとか。
    ここから小型化や軽量化が進められ、家庭用の掃除機が普及していくのです。
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  • 2024.10.13
    第52回 10月13日「絵画」後編
    19世紀になると西洋芸術には、自然主義・写実主義の流れが訪れました。
    市民革命・産業革命で中産階級が台頭したことで、
    農村や自然の風景をありのままに表現する風潮が生まれたのです。
    ミレーの「落穂拾い」に代表されるように絵画も同様です。

    それに対して東洋美術は、人間の主体に重きを置き、心象風景を作品で表現していました。
    この頃に日本で流行していた浮世絵も実は写実的ではありません。
    葛飾北斎の「富嶽三十六景」や歌川広重の「東海道五十三次」などの風景画も
    情緒や感じたことを表現するため、いろいろデフォルメされています。

    それを見て驚いたのが西洋の画家たち。
    論理的に絵画を描く彼らにはないアプローチだったのです。
    ゴッホが浮世絵を愛し、模写し、方法論を取り入れたのは有名な話。
    西洋では浮世絵の影響から印象派が生まれました。

    一方で「湖畔」で知られる日本の画家・黒田清輝はフランスへ留学し
    印象派の影響を受けたことで「日本の近代西洋画の父」と呼ばれました。
    近代になると絵画は西洋・東洋がお互いの要素を取り入れて発展するようになったのです。
    美術館に足を運ぶ時には、そんな背景も知っておくと、より楽しめるかもしれません。

    ところで、絵画は大切な美術品。
    個人で所有している方もいるかもしれませんが、温度と湿度が整って、
    紫外線から守られ、セキュリティーが整った環境で保管したいものです。
    倉庫業者の中には、国が定める基準を満たしたトランクルームで個人の美術品を預かり、
    保管するサービスを展開する企業もあることをお伝えしておきましょう。

    絵画と芸術の秋。
    今度のお休みには美術展に出かけてみてはいかがでしょう。
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  • 2024.10.06
    第51回 10月6日「絵画」前編
    人類がどの時点から絵を描き始めたのか?正確なことはわかりませんが、
    今年7月、インドネシア スラウェシ島の複数の洞窟で見つかっている狩猟の壁画が、
    現生人類最古の5万1,200年前に描かれた可能性があるという研究発表がありました。
    ずいぶん遠い昔の先祖たちも絵を描いていたようです。

    芸術の進化的な起源から見ると、絵には道具によって痕跡が残ること、
    もう少し高度になると、頭にイメージしたことを表出することの面白さがあるといいます。

    また、のちに絵はコミューニケーション・伝達の手段になりました。
    古代文明の遺跡は絵を通して神と王の物語や文化や習慣、知識を後世に伝えています。

    絵とは何か? 
    何をもって絵とするのかについては諸説あります。
    中世に生まれた「絵画論」で挙げているのは3つの根源。
    「影」と「痕跡」と「水鏡」。

    「影」。
    これはローマ帝国時代のプリニウスが『博物誌』で伝えた
    戦地に赴く恋人の影の輪郭を描いたことから絵は生まれたというもの。

    「痕跡」。
    これはキリストが十字架の道行きで差し出されて顔を拭った布や
    それ以前にキリスト自ら顔を押しつけた麻布に顔が映し出されていて
    そこから最初の肖像画が生まれたというもの。

    「水鏡」。
    これは、泉の水面に映った自分を美少年だと思い、恋焦がれ、衰弱して、
    ついには水仙になったというナルキッソスの神話に由来します。
    ナルキッソスが絵を描いたわけではありませんが、
    思う対象を残したい、近づきたいというのも確かに芸術の根源かもしれません。

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  • 2024.09.29
    第50回 9月29日「もしも1週間の休みがとれたなら」
    第5週の放送回は毎回、笠間さんのフリートーク。
    祝日が多い秋ですが、笠間さんはこのところ多忙で休みがなかなか取れないとのこと。
    そこで1週間の休みが取れたら何をしにどこへ行きたいか?空想旅行を話していただきました。

    バイクの免許を持っていてキャンプが趣味の笠間さん。
    答えは北海道をツーリング&キャンプでした。
    行きたい場所は道東、北海道の東側だということです。

    特に愛車で走りたい道があって、それは有名な「天に続く道」。
    国道244号から334号、斜里郡斜里町と小清水町を結ぶ全長約28kmの道路で、
    直線の道の先が天に繋がっているように見えることから、そう呼ばれています。

    風を感じながらキャンプ道具を積んで「天に続く道」を走り、
    温泉に寄りながら海鮮・野菜などグルメを味わいつつ、
    もう1つの目的は大好物だというジンギスカン。

    東京でも美味しい店はすべて制覇したいと思っているほど好きだということで、
    「個人でやっているような、知る人ぞ知る美味しい店を開拓したいです」と、
    「いつか実現して番組で報告したいと思っています」と、
    半ばうっとりとした表情で語っていました。

    早く、そんな休みをとれる日が来るといいですね!
    みなさんも笠間さんのために祈ってあげて下さい(笑)
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  • 2024.09.22
    第49回 9月22日「ペットフード」後編
    ペットフード協会の最新の調査によると、犬も猫も飼育のきっかけの1位は
    「日々の生活に癒しや安らぎが欲しいと思ったから」。
    当番組のナビゲーター 笠間淳さんも動物好き。
    かつては実家で犬を飼っていて、今は猫を飼っているそうです。

    さて、ペットフード産業に大きな変革が訪れたのは、
    第二次世界大戦が終わって10年が過ぎた1956年。
    ラルストン・ピュリナ社が、世界で初めて現在のような
    いわゆる「カリカリ」、粒タイプのペットフードを発売しました。
    同じ年には他の会社がドライタイプのキャットフードも発売しています。

    初めて日本製のペットフードが作られたのは1958年。
    これはマグロの血合肉を使用した缶詰タイプのキャットフードで輸出用でした。
    今で言うとSDGs的なムダをなくす発想だったのでしょうか?

    その2年後、国産ペットフードが初めて国内で発売になります。
    この時の商品は粉末。犬にあげる時に水で溶く必要があったため
    もっと手軽に与えられるよう研究が重ねられ、翌年にビスケットタイプが登場。
    さらにご飯に混ぜるペレットタイプも発売されました。

    それから60年が経った今、犬用も猫用も美味しそうなペットフードがたくさん。
    「え? 人間よりもご馳走?」というような商品もあったりします。
    毎日の生活に癒しや安らぎを与えてくれる大切な家族、それも当然かもしれません。

    ちなみに1ヶ月に使うペットフードの金額は、
    犬も猫も1頭・1匹だけ飼っている人の中央値を見ると
    犬が主食・おやつ合計で4,000円。猫が3,000円。
    どうやら笠間さんは、もう少しかかっているようです(笑)
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