みらい図鑑

VOL.297「玄米デカフェ」

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“日本のお米を飲む”。

そんなコンセプトの飲料が、
日本を代表する米どころ、山形県・庄内町で生まれました。

名前は、「玄米デカフェ」。

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デカフェとは、カフェインを含まない飲み物や食べ物のこと。

「玄米デカフェ」は、玄米だけをじっくり丁寧に焙煎して作られた、
ドリップタイプの商品です。

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地域のお米をもっと多くの人に広めたいという想いで、
独自の焙煎方法を研究し、「玄米デカフェ」を開発したのは、
庄内町にある「株式会社MNH」。

商品は、「玄米デカフェマイスター」が工場で、
焙煎から梱包まで、ひとつひとつ丁寧に製造しています。

その日によって、温度や湿度、お米の状態が違ってくるので、
焙煎のしかたも、毎日少しずつ変わっていくんだそうです。

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同社代表・小澤尚弘(おざわ・なおひろ)さんのお話です。

「一番は、コーヒーみたいな苦味とか味わいがありつつも、
完全にノンカフェインということですね。

香りは玄米、味はコーヒー、後味に少しお米の甘さのようなものが、
感じられる商品になっています。
しかも、お米によって味が変わるので、そこも面白さのひとつですね。」

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お米の銘柄によって、味が異なる「玄米デカフェ」。

今後は、日本全国47都道府県のお米で、
それぞれの「玄米デカフェ」を作りたいと、小澤さんは話します。

「やっぱり、お米の美味しさが伝わったらいいなと思っているんです。
いま、お米を食べる人が少なくなって、
玄米なんて食べないよ、とおっしゃる人もいますよね。

もともと日本人が食べてきた主食なので、その魅力を発信したいし、
世界の人たちに対しても、
世界でいちばん美味しいデカフェにしたいと思っています。」

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普段、“ごはん”として食べるお米、
飲むことで、また違ったお米の魅力が発見できそうですね。