VOL.299「アップサイクルキャンドル」
福岡県太宰府市で、
今年、生まれたばかりのキャンドルがあります。
「アップサイクルキャンドル」。
本来であれば、廃棄されるモノを新しくアップグレードさせ、
そのモノ自体の価値を高めるのが「アップサイクル」。
このキャンドルの容器に使われているのは、
全国で捨てられてしまう、日本酒の瓶です。
それらを回収して、ひとつひとつキャンドルグラスに加工。
そして、キャンドルがなくなっても、グラスは再利用できるように、
詰替用のキャンドルも展開するという、“廃棄しない”キャンドルです。
アップサイクルなモノづくりを手掛けているのは、
「KOSelig JAPAN(コーシェリ・ジャパン)」というブランド。
「コーシェリ」とは、心地いい、という意味のノルウェー語です。
“心がホッとする暮らしをとおして、地球の未来を考えていきたい“
という想いで立ち上げられました。
「ノルウェーでは、コーシェリという言葉が、
日本で言う“かわいい”という言葉と同じぐらい、
日常的に使われているんです。」
そう教えてくれたのは、
同社代表・織井敬太郎(おりい・けいたろう)さん。
「ノルウェーは、雪国ですし、とても寒い国なんですね。
寒い外から帰ってきて、まず、最初にすることが、
暖炉に火をつけて、キャンドルを灯すことなんです。」
キャンドルを灯すことは、暖かい空間を作るということ。
凍えた体が温まって、心がホッとする時間が“コーシェリ”です。
織井さんは、世界中の人々が、
不安やストレスから解消された未来を目指したい、と考えています。
コーシェリを広めるためにできることのひとつが、
この「アップサイクルキャンドル」。
「このコーシェリという言葉や考え方を、
日本でも広めていきたいなと思っています。」
「アップサイクルキャンドル」をとおして、
環境にも、人にも優しい、ホッとする時間をつくる。
これからの季節にぴったりですね。