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2024.08.18
明るい未来を創る!GX(グリーントランスフォーメーション)
脱炭素=カーボンニュートラルを目指すことは、環境や社会だけでなく、私たち一人ひとりにも嬉しい効果が!
今回は、「明るい未来を創る!GX(グリーントランスフォーメーション)」というテーマで学びました。
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今回は、「明るい未来を創る!GX(グリーントランスフォーメーション)」というテーマで学びました。
(杉浦)
今日のテーマは「明るい未来を創る!GX(グリーントランスフォーメーション)」です。
(村上)
「グリーントランスフォーメーション」。なんか変身しそうな感じがしますけど。これ、なんですか?初めて聞きます。
(杉浦)
そうだよね。僕も今回予習して知ったんですけども、アルファベットでジー・エックス(GX)と書いて「グリーントランスフォーメーション」と言うんだけど、これは簡単に言うと、石油や石炭などの化石燃料をできるだけ使わずに、再生可能なクリーンなエネルギーを活用したり、CO2、つまり二酸化炭素をあまり出さないものづくりを進めていくための「変革」や、その実現に向けた活動のことなんだって。
(村上)
クリーンなエネルギーっていうと、太陽光発電とか?
(杉浦)
そうそう。今、僕たちの暮らしを支えているエネルギー源は、石油とか石炭などの化石燃料が中心なんだけど、この化石燃料は、消費するときにCO2をたくさん排出しちゃうんだよね。地球温暖化の最大の原因となっているのが、このCO2をはじめとする温室効果ガスなんだ。だから化石燃料に頼らずに、太陽光とか水素など、自然環境に負荷の少ないクリーンなエネルギーの活用を進めることで、「CO2の排出量を減らそう」、また、そうした活動を経済成長の機会にするために、「世の中全体を変革していこう」と。そういう取組のことを「グリーントランスフォーメーション」と言っているそうです。
(村上)
なるほど!今年の夏もほんっとに暑いですよね、これも地球温暖化の影響って言われていますよね。このままどんどん暑すぎる夏になるのはちょっと…。夏好きだけど、暑すぎちゃうのは嫌だなというのがあるので、クリーンエネルギーの活用を進めることってとっても大切なことですよね。
(杉浦)
未来のためにね。今は世界146か国が期限を決めてカーボンニュートラルの目標を掲げていて、日本も2050年までに実現することを国際的に約束しているんだよね。
(村上)
カーボンニュートラルというのは、脱炭素のことでしたっけ?
(杉浦)
「温室効果ガスの排出量を全体としてゼロにする」、つまり、温室効果ガスを「排出する量」から、「植林や森林管理などを通じて吸収する量」や「地中に埋めることなどにより除去する量」を差し引いてプラスマイナスゼロにすることね。このカーボンニュートラルを実現するためにも、GX、グリーントランスフォーメーションをどんどん進めていきたいんだよね。
(村上)
進めていくためには、どうするんですか?
(杉浦)
そこ、気になるよね!では、ここからは今日の講師に教えていただきましょう!経済産業省環境政策課 佐野 智樹さんです。
(村上)
佐野さん、GXの実現ってとても重要なミッションですね。
(佐野)
はい。GXというのは、安定したエネルギー供給を大前提とした上で、単にCO2の排出量を削減することを目標にするのではなく、これを良いきっかけとして「経済成長」と「産業の競争力の強化」これらを共に実現していこうというのがポイントなんです。そしてその実現に向けて、私がいる経済産業省だけでなく環境省や国土交通省なども含め、政府全体でタッグを組んで、GX投資支援策を始め、様々な取組を進めているところです。
(杉浦)
その投資支援策の一つが「グリーンイノベーション基金」なんですよね。
(佐野)
はい。「グリーンイノベーション基金」は脱炭素効果の高い革新的な技術開発を行う企業や研究機関に対して、その技術開発から、実際に社会で活用できるようになるまでを視野に、最長10年間支援するものです。すでに20のプロジェクトが立ち上がっていて、それらへの支援額は2兆円を超えています。その代表的なプロジェクトで、来年にも実際に市場に事業化されるのが次世代の太陽電池「ペロブスカイト」です。
(杉浦)
太陽電池っていうと、佳菜子ちゃんはどんなものを思い浮かべる?
(村上)
住宅の屋根の上に乗っている「大きいパネル」。
(杉浦)
そうそう。それと、広い土地に黒いパネルがずらりと並んでいる光景も時々見掛けるよね。
(佐野)
そうした一般的な太陽光パネルは、耐久性に優れ、変換効率も優れているのですが、重量があるため設置場所が限られてきます。そうした課題を解決するべく開発されたのが次世代の太陽電池「ペロブスカイト」です。「ペロブスカイト太陽電池」はフィルム状で「薄い」、「軽い」、「柔軟」といった特徴があります。そのため、例えば、ビルの壁や、重量が重すぎて設置できなかった建物の屋根などにも導入できるので、太陽光発電を導入する可能性を大幅に広げるものとして期待されています。
(杉浦)
佳菜子ちゃん、ちょっと想像してみて。この「ペロブスカイト太陽電池」が繁華街とかオフィス街に設置できたとしたら…。都心部で、場所を取らずに発電できちゃう。
(村上)
それ、すごくないですか!?薄くて、軽くて、柔軟。完璧じゃないですか!
(杉浦)
佐野さん、他にも革新的な技術が開発されているんですよね?
(佐野)
はい。鉄を作る時には、たくさんのCO2が排出されるんですが、「水素を使ってCO2の排出量を抑える新しい製鉄技術」が開発されています。また、火力発電でも「燃焼時にCO2を排出しないアンモニアを燃料とする発電技術」などの開発も進んでいます。
(村上)
すごいですね!いろんな企業が最新の技術開発に挑戦しているということですよね。すごく頼もしい!
(杉浦)
佳菜子ちゃん、感心している場合じゃないんです。僕たちだって、GX実現のためにできることがあるし、僕たちが活用できる支援策もあるんです。
(村上)
佐野さん、GX実現のために、企業だけじゃなくて私たち国民にもできることがあるということですが。
(佐野)
はい。日本全体でGXを実現するためには、企業側が革新的な技術開発を進めるだけでは十分ではありません。日本のCO2の総排出量の内訳を見ると、実は、皆様の日頃の生活に関係する部門から排出される量が4分の1も占めているからです。
(村上)
じゃぁ、家庭から排出されるCO2も減らさなくちゃですよね。
(佐野)
はい。特に家庭では冷暖房や給湯の際にCO2をたくさん排出することが分かっています。そのため、住宅の断熱性能の向上や、高性能な省エネ機器の導入などが進むように、くらしに関連するGXに対しても3年間で2兆円を超える支援を行っています。
(村上)
例えば、どんな支援策があるんですか?
(佐野)
代表的なものを挙げると「断熱性能が優れた窓」や「高効率給湯器」、それから「クリーンエネルギー自動車」、こうした製品への改修や購入をする際に活用できる補助金の制度です。
(杉浦)
佳菜子ちゃん、知ってる?夏は、家に入ってくる熱の総量のおよそ7割は、窓やドアから。だから、その窓を断熱性能の高い窓に替えて熱の出入りを抑えると、エアコンの使用も抑えられてかなりの省エネになるんだって。
(村上)
そうなんだ!ということは、光熱費も抑えることができるってことですよね?
(杉浦)
お得だよね!快適に過ごせる上に光熱費も抑えられるってめちゃくちゃいいよね。しかも、リフォームには補助金が用意されているっていうんだから、活用しない手はないよね。
(村上)
ちなみに、どれくらい補助してもらえるんでしょうか?
(佐野)
「ガラスの交換」や「内窓の設置」、「外窓の交換」と、工事の内容に応じて補助額は様々ですが、1戸あたりの上限を200万円として、かかった費用のおよそ半分は補助されます。
(村上)
ありがたいですね!じゃあ、給湯器を変えた場合には、どれくらい補助されるんでしょうか?
(佐野)
電気やガスの使用量が抑えられる給湯器が3種あるのですが、「高効率給湯器の購入」の場合は、機器や性能に応じて補助額が定額で決まっていまして、最大で、「ヒートポンプ給湯器」なら1台につき13万円。「ハイブリッド給湯器」なら1台につき15万円。「家庭用燃料電池」なら1台につき20万円です。
(村上)
知らなかった。めっちゃお得ですね。
(佐野)
はい。住宅に関わる省エネ化の支援事業は他にもありまして、詳しいことは、経済産業省、環境省、国土交通省の支援策をまとめて確認できる「住宅省エネ2024キャンペーン」や「給湯省エネ2024事業」の特設サイトをご覧になっていただくと、補助の対象となる製品や補助額、また、申請に関することなど確認することができます。
(村上)
私、車を運転するので「クリーンエネルギー自動車の購入」への支援、こちらの補助額も気になるんですけど。
(佐野)
こちらは、対象となる電気自動車や、外部から充電できるプラグインハイブリッド車を購入する場合、最大85万円の補助を受けることができます。
(杉浦)
最大85万円だって!!
(佐野)
結構、高額なんですけれども、高額という点では、個人がZEH(ゼッチ)、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスを購入する場合の補助も1戸あたり55万円、より高い基準をクリアした高性能なZEHを購入する場合は1戸あたり100万円と、かなり大きな補助額になっています。
(杉浦)
このZEH(ゼッチ)というのは、太陽光発電や断熱性能に優れた窓などを利用することにより、1年間で消費する住宅のエネルギー量が概ねゼロ以下になる住宅のことですよね。戸建ての購入には大きな資金が必要なので、100万円も支援されるのは嬉しいよね。
(佐野)
ちなみに、日本のエアコンや給湯器は、その性能の高さから世界的にも支持されています。そして、こうした企業の取組と皆さんの省エネ活動もあって、日本の温室効果ガスの排出量は日本が目標としている「2050年カーボンニュートラル」に向けて、順調に減少しています。
(佐野)
しかし目標の達成に向けては、ここまでご紹介した取組を含め、脱炭素効果の高い革新的な技術や製品の開発、それから、脱炭素型ライフスタイルへの転換を更に進めていくことが必要と考えています。
(村上)
これだけ支援してもらえるのであれば、積極的にやっていきたいと思いますよね。
(杉浦)
そうそう。自分たちでバージョンアップしながら補助金も活用できるっていうのがいいよね。世界レベルのものを購入しながら、補助金を利用できるっていう。
(佐野)
2050年までにカーボンニュートラルを達成するために、GX、グリーントランスフォーメーションを進めています。社会全体でCO2の排出量を減らすとともに、それを成長につなげていくべく、様々な支援策をご用意しております。これを機に、是非、GX、グリーントランスフォーメーションへの理解を深め、みんなで次世代に誇れる明るい未来を創っていきましょう!
(村上)
今日の話の中で特に注目したのは、「世界に誇れるGX」!世界に誇れるっていうところがポイントかなと思います。
(杉浦)
僕は、「一人一人がGXを意識していこう!!」です。次世代太陽電池や断熱窓や給湯器とか、いろんな支援策があるから、それを一人ひとりが意識していこうということです!
「 関連リンク 」
・住宅省エネ2024キャンペーン
・経済産業省「給湯省エネ2024事業」
・国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構「グリーンイノベーション基金」
今日のテーマは「明るい未来を創る!GX(グリーントランスフォーメーション)」です。
(村上)
「グリーントランスフォーメーション」。なんか変身しそうな感じがしますけど。これ、なんですか?初めて聞きます。
(杉浦)
そうだよね。僕も今回予習して知ったんですけども、アルファベットでジー・エックス(GX)と書いて「グリーントランスフォーメーション」と言うんだけど、これは簡単に言うと、石油や石炭などの化石燃料をできるだけ使わずに、再生可能なクリーンなエネルギーを活用したり、CO2、つまり二酸化炭素をあまり出さないものづくりを進めていくための「変革」や、その実現に向けた活動のことなんだって。
(村上)
クリーンなエネルギーっていうと、太陽光発電とか?
(杉浦)
そうそう。今、僕たちの暮らしを支えているエネルギー源は、石油とか石炭などの化石燃料が中心なんだけど、この化石燃料は、消費するときにCO2をたくさん排出しちゃうんだよね。地球温暖化の最大の原因となっているのが、このCO2をはじめとする温室効果ガスなんだ。だから化石燃料に頼らずに、太陽光とか水素など、自然環境に負荷の少ないクリーンなエネルギーの活用を進めることで、「CO2の排出量を減らそう」、また、そうした活動を経済成長の機会にするために、「世の中全体を変革していこう」と。そういう取組のことを「グリーントランスフォーメーション」と言っているそうです。
(村上)
なるほど!今年の夏もほんっとに暑いですよね、これも地球温暖化の影響って言われていますよね。このままどんどん暑すぎる夏になるのはちょっと…。夏好きだけど、暑すぎちゃうのは嫌だなというのがあるので、クリーンエネルギーの活用を進めることってとっても大切なことですよね。
(杉浦)
未来のためにね。今は世界146か国が期限を決めてカーボンニュートラルの目標を掲げていて、日本も2050年までに実現することを国際的に約束しているんだよね。
(村上)
カーボンニュートラルというのは、脱炭素のことでしたっけ?
(杉浦)
「温室効果ガスの排出量を全体としてゼロにする」、つまり、温室効果ガスを「排出する量」から、「植林や森林管理などを通じて吸収する量」や「地中に埋めることなどにより除去する量」を差し引いてプラスマイナスゼロにすることね。このカーボンニュートラルを実現するためにも、GX、グリーントランスフォーメーションをどんどん進めていきたいんだよね。
(村上)
進めていくためには、どうするんですか?
(杉浦)
そこ、気になるよね!では、ここからは今日の講師に教えていただきましょう!経済産業省環境政策課 佐野 智樹さんです。
(村上)
佐野さん、GXの実現ってとても重要なミッションですね。
(佐野)
はい。GXというのは、安定したエネルギー供給を大前提とした上で、単にCO2の排出量を削減することを目標にするのではなく、これを良いきっかけとして「経済成長」と「産業の競争力の強化」これらを共に実現していこうというのがポイントなんです。そしてその実現に向けて、私がいる経済産業省だけでなく環境省や国土交通省なども含め、政府全体でタッグを組んで、GX投資支援策を始め、様々な取組を進めているところです。
(杉浦)
その投資支援策の一つが「グリーンイノベーション基金」なんですよね。
(佐野)
はい。「グリーンイノベーション基金」は脱炭素効果の高い革新的な技術開発を行う企業や研究機関に対して、その技術開発から、実際に社会で活用できるようになるまでを視野に、最長10年間支援するものです。すでに20のプロジェクトが立ち上がっていて、それらへの支援額は2兆円を超えています。その代表的なプロジェクトで、来年にも実際に市場に事業化されるのが次世代の太陽電池「ペロブスカイト」です。
(杉浦)
太陽電池っていうと、佳菜子ちゃんはどんなものを思い浮かべる?
(村上)
住宅の屋根の上に乗っている「大きいパネル」。
(杉浦)
そうそう。それと、広い土地に黒いパネルがずらりと並んでいる光景も時々見掛けるよね。
(佐野)
そうした一般的な太陽光パネルは、耐久性に優れ、変換効率も優れているのですが、重量があるため設置場所が限られてきます。そうした課題を解決するべく開発されたのが次世代の太陽電池「ペロブスカイト」です。「ペロブスカイト太陽電池」はフィルム状で「薄い」、「軽い」、「柔軟」といった特徴があります。そのため、例えば、ビルの壁や、重量が重すぎて設置できなかった建物の屋根などにも導入できるので、太陽光発電を導入する可能性を大幅に広げるものとして期待されています。
(杉浦)
佳菜子ちゃん、ちょっと想像してみて。この「ペロブスカイト太陽電池」が繁華街とかオフィス街に設置できたとしたら…。都心部で、場所を取らずに発電できちゃう。
(村上)
それ、すごくないですか!?薄くて、軽くて、柔軟。完璧じゃないですか!
(杉浦)
佐野さん、他にも革新的な技術が開発されているんですよね?
(佐野)
はい。鉄を作る時には、たくさんのCO2が排出されるんですが、「水素を使ってCO2の排出量を抑える新しい製鉄技術」が開発されています。また、火力発電でも「燃焼時にCO2を排出しないアンモニアを燃料とする発電技術」などの開発も進んでいます。
(村上)
すごいですね!いろんな企業が最新の技術開発に挑戦しているということですよね。すごく頼もしい!
(杉浦)
佳菜子ちゃん、感心している場合じゃないんです。僕たちだって、GX実現のためにできることがあるし、僕たちが活用できる支援策もあるんです。
(村上)
佐野さん、GX実現のために、企業だけじゃなくて私たち国民にもできることがあるということですが。
(佐野)
はい。日本全体でGXを実現するためには、企業側が革新的な技術開発を進めるだけでは十分ではありません。日本のCO2の総排出量の内訳を見ると、実は、皆様の日頃の生活に関係する部門から排出される量が4分の1も占めているからです。
(村上)
じゃぁ、家庭から排出されるCO2も減らさなくちゃですよね。
(佐野)
はい。特に家庭では冷暖房や給湯の際にCO2をたくさん排出することが分かっています。そのため、住宅の断熱性能の向上や、高性能な省エネ機器の導入などが進むように、くらしに関連するGXに対しても3年間で2兆円を超える支援を行っています。
(村上)
例えば、どんな支援策があるんですか?
(佐野)
代表的なものを挙げると「断熱性能が優れた窓」や「高効率給湯器」、それから「クリーンエネルギー自動車」、こうした製品への改修や購入をする際に活用できる補助金の制度です。
(杉浦)
佳菜子ちゃん、知ってる?夏は、家に入ってくる熱の総量のおよそ7割は、窓やドアから。だから、その窓を断熱性能の高い窓に替えて熱の出入りを抑えると、エアコンの使用も抑えられてかなりの省エネになるんだって。
(村上)
そうなんだ!ということは、光熱費も抑えることができるってことですよね?
(杉浦)
お得だよね!快適に過ごせる上に光熱費も抑えられるってめちゃくちゃいいよね。しかも、リフォームには補助金が用意されているっていうんだから、活用しない手はないよね。
(村上)
ちなみに、どれくらい補助してもらえるんでしょうか?
(佐野)
「ガラスの交換」や「内窓の設置」、「外窓の交換」と、工事の内容に応じて補助額は様々ですが、1戸あたりの上限を200万円として、かかった費用のおよそ半分は補助されます。
(村上)
ありがたいですね!じゃあ、給湯器を変えた場合には、どれくらい補助されるんでしょうか?
(佐野)
電気やガスの使用量が抑えられる給湯器が3種あるのですが、「高効率給湯器の購入」の場合は、機器や性能に応じて補助額が定額で決まっていまして、最大で、「ヒートポンプ給湯器」なら1台につき13万円。「ハイブリッド給湯器」なら1台につき15万円。「家庭用燃料電池」なら1台につき20万円です。
(村上)
知らなかった。めっちゃお得ですね。
(佐野)
はい。住宅に関わる省エネ化の支援事業は他にもありまして、詳しいことは、経済産業省、環境省、国土交通省の支援策をまとめて確認できる「住宅省エネ2024キャンペーン」や「給湯省エネ2024事業」の特設サイトをご覧になっていただくと、補助の対象となる製品や補助額、また、申請に関することなど確認することができます。
(村上)
私、車を運転するので「クリーンエネルギー自動車の購入」への支援、こちらの補助額も気になるんですけど。
(佐野)
こちらは、対象となる電気自動車や、外部から充電できるプラグインハイブリッド車を購入する場合、最大85万円の補助を受けることができます。
(杉浦)
最大85万円だって!!
(佐野)
結構、高額なんですけれども、高額という点では、個人がZEH(ゼッチ)、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスを購入する場合の補助も1戸あたり55万円、より高い基準をクリアした高性能なZEHを購入する場合は1戸あたり100万円と、かなり大きな補助額になっています。
(杉浦)
このZEH(ゼッチ)というのは、太陽光発電や断熱性能に優れた窓などを利用することにより、1年間で消費する住宅のエネルギー量が概ねゼロ以下になる住宅のことですよね。戸建ての購入には大きな資金が必要なので、100万円も支援されるのは嬉しいよね。
(佐野)
ちなみに、日本のエアコンや給湯器は、その性能の高さから世界的にも支持されています。そして、こうした企業の取組と皆さんの省エネ活動もあって、日本の温室効果ガスの排出量は日本が目標としている「2050年カーボンニュートラル」に向けて、順調に減少しています。
(佐野)
しかし目標の達成に向けては、ここまでご紹介した取組を含め、脱炭素効果の高い革新的な技術や製品の開発、それから、脱炭素型ライフスタイルへの転換を更に進めていくことが必要と考えています。
(村上)
これだけ支援してもらえるのであれば、積極的にやっていきたいと思いますよね。
(杉浦)
そうそう。自分たちでバージョンアップしながら補助金も活用できるっていうのがいいよね。世界レベルのものを購入しながら、補助金を利用できるっていう。
(佐野)
2050年までにカーボンニュートラルを達成するために、GX、グリーントランスフォーメーションを進めています。社会全体でCO2の排出量を減らすとともに、それを成長につなげていくべく、様々な支援策をご用意しております。これを機に、是非、GX、グリーントランスフォーメーションへの理解を深め、みんなで次世代に誇れる明るい未来を創っていきましょう!
(村上)
今日の話の中で特に注目したのは、「世界に誇れるGX」!世界に誇れるっていうところがポイントかなと思います。
(杉浦)
僕は、「一人一人がGXを意識していこう!!」です。次世代太陽電池や断熱窓や給湯器とか、いろんな支援策があるから、それを一人ひとりが意識していこうということです!
「 関連リンク 」
・住宅省エネ2024キャンペーン
・経済産業省「給湯省エネ2024事業」
・国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構「グリーンイノベーション基金」