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もっと子育て応援!児童手当

もっと子育て応援!児童手当

子育て世代の皆さん!児童手当が拡充します。
今年の10月からどんなところが変わるのか、今回は「もっと子育て応援!児童手当」というテーマで学びました。
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(杉浦)
佳菜子ちゃん、日本の出生率知ってる?正しくは「合計特殊出生率」っていって、一人の女性が一生のうちに産む子供の数の指標になるものなんだけど、この出生率が昨年は1.20。これは、1947年に統計を取り始めて以降、最も低い値なんだって。

(村上)
確か都道府県ごとの出生率で、東京が初めて「1」を下回ったって、ニュースになってましたよね。これって、少子化が進行しているってことですよね。

(杉浦)
そういうことだよね。佳菜子ちゃんは、なんでこどもを産む人が少ないんだと思う?

(村上)
やっぱり「経済的な問題」だったりとか「仕事と子育ての両立」が難しいと考える人が、自分も含めて多いんじゃないかなと思います。

(杉浦)
それ、僕も気になって調べてみたんだけど、理由として、「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」って答えるかたが多いんだって。

(村上)
太陽さんは、4人のお子さんを育てていますよね?実際どうですか?

(杉浦)
まぁ、大変ですよ。教育費もお金もかかるし。でも、それ以上の幸せというか活力というか、今までの人生になかった「かけがえのないもの」が4人もいるみたいな。もう生きがいでしかない。こどもたちのために頑張ろうみたいな。そうなるよ!

(村上)
私の周りも、妊娠中のかたやこどもがいるかたがいらっしゃるんですけど、話を聞いていると、お子さんいるかたって太陽さんみたいな気持ちになるかた多いですよね。幸せにあふれてるかたというか。

(杉浦)
そうね。「あー疲れた、しんどい、幸せ」、「あー疲れた、しんどい、幸せ」っていろんな感情があって、すごいんだよね!だから少しでも子育て世代の経済的な負担を軽くできればと、児童手当が今年の10月分からもっと充実するんだって。ここからは、今日の講師に伺っていきましょう!こども政策担当の加藤鮎子大臣です。

(村上)
この番組は大臣も講師にお招きしちゃうんですね。今日はよろしくお願いします!

(杉浦)
加藤大臣、「子ども・子育て支援法」が改正されて、児童手当が拡充されるということですが、今日は改めて、児童手当の「基本のき」から教えてください。

(村上)
そうですね。児童手当ってよく聞くけど、私はまだ子育てしてないから詳しく知らないんですよね。

(加藤)
児童手当は、およそ50年前の1972年に始まりました。制度創設当初から今まで、一貫して「こどもの健全な育成と子育て家庭の支援」を目的とした制度となっています。当時は、第3子以降のこどもだけが対象で、金額は一人当たり月3,000円。支給対象年齢は、当初5歳未満からスタートし、1974年までに段階的に引き上げられてきて、中学校修了前までとなっていました。また、一定の所得以上のかたには支払われない、対象者の限られた制度でした。

(杉浦)
当時の出生率は2.14だったそうなので、今ほど少子化問題が注目されていなかったのかもしれませんね。

(加藤)
そうですね。その後、時代に合わせて制度が見直されて、所得に応じた支援や、対象となるお子さんの年齢、金額などを充実してきました。

(村上)
そうなんですね。では、今年10月からの児童手当は、どのような内容になるんでしょうか?

(加藤)
はい。先ほど杉浦さんが言われたとおり、子育てや教育にお金がかかりすぎると回答されるかたが多くいらっしゃいました。そのため、児童手当を次の時代を担う全てのこどもの育ちを支えるための基礎的な経済支援と位置づけて、主に四つの点を充実させます。

(杉浦)
では、今回の充実のポイント、まず一つ目から教えていただきましょう。

(加藤)
はい。充実のポイント、その1は「所得制限の撤廃」です。これまでの児童手当は一定の所得を超えたかたには支払われていませんでした。しかし、10月分からは子育てをされているかたの所得に関係なく支給します。

(杉浦)
児童手当の目的は「こどもの育ちを支えること」、つまり「子育てへの支援」だから、子育てをされているかたの所得は関係なく支援されるということですね。

(村上)
ちなみに、児童手当の「児童」って何歳のことですか?

(杉浦)
佳菜子ちゃん、いい質問ですね。実は、今回、児童手当の対象となるこどもの年齢も拡大されるんです。加藤大臣、では、充実のポイントその2を教えてください。

(加藤)
はい、充実のポイントその2は、「支援の対象となるこどもの年齢の拡大」です。これまでの対象は、中学校修了までのこどもでした。つまり、義務教育を修了するまでだったんです。でも10月からは、高校生年代まで、つまり18歳の年度末までを支援します。

(村上)
シンプルに言うと、中学卒業までだったものが、高校生年代までに延長されるってことですね。

(加藤)
そうなんです。高校生年代までというのは、「18歳の年度末までの子」までを指しまして、高校に通っていない子でも対象になります。

(村上)
この3年の延長は大きいですね。

(杉浦)
うちの長女は高校2年生なので、当てはまりますよね?ありがたいですね!これは。では加藤大臣、続いての充実のポイントはなんでしょうか?

(加藤)
はい。充実のポイントその3は「第3子以降の支援の充実」です。まず、基本の金額だけシンプルにお伝えしますと、10月分以降は、0歳から2歳までが1万5,000円。3歳から高校生年代までは1万円です。

(杉浦)
2歳までは1万5,000円。3歳から高校生年代までは1万円ということですね。高校生年代まで受け取れるようになり、支給額は、これまでとおおむね変更はありませんよね。

(加藤)
はい。でも10月分からは第3子以降の金額が倍増して3万円になります。

(村上)
おぉ!3万円。大きいですね。

(加藤)
詳しい要件は、こども家庭庁のホームページでご紹介していますので、是非、そちらをご覧になってください。

(杉浦)
シンプルな例を挙げるとしますと、高校生までのこどもが3人いる場合、こどもの年齢にもよりますけど、合計すると5から6万円になるってことですよね!

(村上)
月に5万円はすごいですよね!年間60万円も貰えるっていうことですよね。子育て世帯にはとてもありがたいですね。

(杉浦)
では加藤大臣、最後の充実ポイントその4をお願いします!

(加藤)
はい。充実ポイントその4は「支払い回数の変更」です。これまでは、年3回に分けて4か月分ずつ支払っていましたが、10月以降は、年6回、偶数月に、前の月までの2か月分を支払います。これは、家計のやりくりをしやすくしてほしいというニーズに応えるもので、よりきめ細かく子育て世帯を支援するものです。この児童手当制度が始まるのは今年10月分からですので、実際に支給されるのは12月からになります。

(村上)
今回充実した児童手当の支援を受けるために、何か手続きは必要なんでしょうか?

(加藤)
はい、今回新たに児童手当の支援を受けられるようになるかた、例えばこれまで、高校生年代のお子さまのみを子育てされていたかたなど、申請の手続きが必要なかたがいます。詳しくはまず、こども家庭庁のホームページにある児童手当のページをご覧いただくか、またはお住まいの市区町村にお問い合わせください。支援の対象のかたは、2025年3月31日までにお手続きいただければ、今年の10月分からの金額が貰えます。

(杉浦)
まずは、こども家庭庁のホームページや住んでいる市区町村の窓口で確認することが必要ですね。

(加藤)
10月から児童手当が拡充し、対象となるお子さんの年齢も金額も、より充実した制度となります。児童手当の支援を通じて子育て世帯をもっと応援していきます。どうぞご理解をいただき、もっと子育てを応援してまいりましょう!

(村上)
私が今日の話の中で特に注目したのは「もっと子育て応援!児童手当」です。皆さんにもしっかり覚えておいてもらいたいなと思いました。

(杉浦)
僕が特に注目したのは「児童手当拡充!!要チェック」です。まずは、知らないと!

(村上)
そうなんですよね。知って調べていただいて。これだけ児童手当があるんだということをね。

(杉浦)
申請が必要なかたもいらっしゃいますからね。


「 関連リンク 」
こども家庭庁「児童手当制度のご案内」
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