今日のシネマコネクションはLOVEちゃんがこの10年間でみてきた音楽映画の中から選りすぐりの1作をセレクト！Lady GagaのStar Is Born（アリー/スター誕生）も、キーラナイトレーの「はじまりの歌」も素晴らしかった。・・・ですが、映画を見てからどれだけ時間がたっても音楽が記憶に残っていて、ふとラジオで耳にするだけでも涙がこみ上げるくらい、心を揺さぶる音楽の力が消えないのはこの作品でした。

THE GREATEST SHOWMAN!

LOVE）ミュージカルと言われると、その通りなんですけど...少ししっくりこないのです。・・・というのも、ディズニーやCATSなどのいわゆるミュージカル音楽も素晴らしいんですけど、このサントラは、もじゃないから。キャストの人生をかけて作られた、大所帯のとあるアーティストのアルバムみたいに力強いから！

普通、音楽で規模感を出すのはクラシカルなオーケストラだったりするんですけど、でもちろんオーケストラも使われているけれど、それ以上に、キャスト全員、熱唱のボーカルが一番スケール感を出しているから。映画音楽以上にポップで、POPS以上につきぬけている、素晴らしいサントラ、アルバムなんです。

全員のボーカルが素晴らしくて、明るいのに涙が出そうになる！

♫ Come Alive / Hugh Jackman, Keala Settle, Daniel Everidge, Zendaya & The Greatest Showman Ensemble

ララランドでアカデミー賞の歌曲賞、ブロードウェイミュージカルでトニー賞のオリジナル楽曲賞などもとっている、ベンジ・パセック、ジャスティンポールが担当。30代のソングライターたち。曲もメロディーも素晴らしいんだけど、歌詞が素晴らしいのは、この映画のメッセージ自体が、素晴らしいからだと思う。

見た方はわかると思うけど、このサーカスに集まるキャストは、みんな、「普通」じゃない。そっとしておいてくれたらいいのに、世の中ってわざわざよってたかってそういうひとたちをはじきものにしますよね。(私たちの生きてる現実と違わないと思う)傷ついたことがある人にしか歌えない歌がそこにあるし、悩み続けながらみんながみんな誰かのためにがんばって、すれ違って、それでもひとつになって、ショウを続けていきます。

主題歌「This Is Me」を歌うキアラ・セトルは、30歳を超えてからブロードウェイデビューした、遅咲きの女優さん。髭が生えたビッグサイズの女性を演じてた人ね！差別や偏見に負けずに、ありのままの自分で進んで行くという思いを込めて歌ったオーディションから、ヒュージャックマン含めた関係者一同が感動して、彼女を即決で起用したそうです。

「これが私だ」と言えるもの、みんなあるはずだと私は思っているんですが、最初は怯えて震えるような声でもいいから、いつか誰かの背中を励ます大きな声になるまで、私たちは歌うべきなんだと思わせてくれる一曲です。

M . THIS IS ME/Keala Settle & The Greatest Showman Ensemble