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内戦状態のシリア

ON AIR BLOG / 2012.06.27 update
毎日新聞presents NEWS CONNECTION
毎日新聞外信部 笠原敏彦さんに
今、内戦状態にある中東のシリアの情勢について
解説していただきました。



「アラブの春」に刺激された民主化デモを政府が弾圧。
これに反政府勢力が無力で対抗。
昨年3月以来、すでに1万人が死亡。

紛争の原因としては、複雑な国内事情があります。
・父子2代、40年間にわたりシリアを独裁的に当時するアサド大統領
・アサド大統領は少数派のイスラム教アラウィ派(人口の12%)。
 彼らが多数派スンニ派(約7割)を支配。
・背景にあるのは、多数派の人々の不満。長年の「怨念の構図」

今後の展望としては出口が見えず。
反体制派は分裂してバラバラ、アサド現政権を倒しても
その後を継ぐ「受け皿」政権がみつからない。
欧米諸国が介入に消極的な理由もそこにあり、
内戦状態が、まだ続いてしまうことは明らかです。

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