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ON AIR BLOG / 2012.06.06 update
毎日新聞専門編集委員の青野由利さんに
「竜巻のメカニズム」を解説して頂きました。
最近、竜巻の被害が注目されていますが、
米国では1年に約1300個確認。日本は年平均23個ぐらい。
少ないように思えるけれどが、面積当たりで見ると、
それほど少ないわけではないとのこと。



竜巻の大きさを表す「藤田スケール」という指標がある。
シカゴ大名誉教授の藤田哲也先生が開発した基準で、
F0〜F5までの6段階。
藤田さんは、「ミスター・竜巻」と呼ばれるほどの竜巻の権威。
気象庁は、この間の竜巻は「F2」(風速毎秒50〜69メートル)としてい
る。「住居の屋根がはぎとられ、大木が倒れたりねじ切られたりする」
でも、部分的には秒速100?に達したという見方も。

■竜巻から身を守るには?
 竜巻注意情報が発表された場合には、
 まず周囲の空の状況に注意する。
 積乱雲が近づいてくる、真っ黒な雲が近づいてくる
 周囲が急に暗くなる、大粒の雨やひょうが降る
 雷、ひやっとした冷たい風・・・

⇒こういう兆候があったら、どうするか。
 ・頑丈な建物の中に移動
 ・シャッターを閉める
 ・屋内では、1階の窓のない部屋に移動
 ・窓やカーテンを閉める
 ・窓から離れる
 ・丈夫な机やテーブルの下に入って、身を小さくしてアタマを守る



気象庁は、2008年3月から「竜巻注意情報」の発表を、2010年5月から
は「竜巻発生確度ナウキャスト」(10分ごと)の提供を開始。
竜巻注意情報は、今のところ的中率5〜10%が限界といわれ、
昨年の的中率は1%程度。
一方、5月6日の竜巻では注意情報が的中し、ホームページで公開されている
「竜巻発生確度ナウキャスト」も地域をほぼ特定して発生を予測。

注意報に耳を傾けつついざという時の対策方法、
身につけておかなければですね、

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