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『改めて迫るレオナルド・ダ・ヴィンチの謎』

ON AIR BLOG / 2012.04.18 update
毎日新聞 PRESENTS NEWS CONNECTION
今日のテーマは
『改めて迫るレオナルド・ダ・ヴィンチの謎』
毎日新聞東京本社編集編成局次長
中村秀明さんにお越しいただきました。



「東京・渋谷のBunkamuraで6月10日まで
『レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想』が開催されています。
その目玉、いちおしの『ほつれ髪の女』。
この絵は、パルマ国立美術館にあって
イタリア国外に出たのは6回だけ、アジアでは初めて。



厚さ1センチ縦横20?くらいの板に、
褐色の油彩で描かれた伏し目がちの若い女性の肖像。
恥じらっているようでも、微笑んでいるようでもある口元と、
ほとんど閉じかかったまぶた。
そしてタイトルにもなっている「風に揺れる柔らかい巻き髪」。
日本に来る前に現地で見た記者は
「今も生きているような気がする」という感想をもったとか。

1506〜08年ごろ、
レオナルドが死ぬ10年ほど前、50代後半のデッサ ン。
「モナ・リザ」や「岩窟の聖母」にも似た雰囲気があって、
同じモデルを描いたという指摘もある。

「レオナルドの女性美の理想」とも言われているよう。
また、ある研究者によれば、
「モナ・リザ」はレオナルド自身の自画像という説があるが、
「ほつれ髪」にも通じるものがあり、
女性像のなかに自分自身を少し入れているという話も。
自分自身をしのばせているという点から、
一緒に暮らすことのなかった実の母親を描いたという説も・・・。
「万能の天才」と言われるダヴィンチの生い立ちは謎で、
母親の人物像は不明。
実の母の愛を知らずに育ったダヴィンチが、
晩年を迎え、その母親を思いながら描いたのか…。
そんな思いで見るとまた違う絵に
みえてくるような気がします。


『レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想』
 2012/3/31(土)−6/10(日)
 ※4/23(月)のみ休館


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そして実は中村さん。
今日で最後のご登場・・・・
「明快な説明でわかりやすい!」と評判だった
中村さん、ありがとうございました!!

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