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フランスのいま

ON AIR BLOG / 2012.02.22 update


欧州で14年特派員をつとめたあと、
昨年10月に帰国した毎日新聞編集委員の福原直樹さんに
今のフランスの状況をお聞きしました!

■現実は「花のパリ」ではない!?

地下鉄にはスリがよく出没し、
日本に比べて治安がいいとは言えないそうです。
また、フランス社会自体「サービス」と言う概念が希薄なため、
「住む」のと「観光で訪れる」ことは大きく違う、と福原さん。

■行方が気になる大統領選

フランスでは近々大統領選が開催されますが、
日本でも有名なサルコジ大統領は、
現在の不況や、さまざまなスキャンダルによる批判を受け、劣勢。
最近の世論調査では社会党の書記長だった
オランド氏がリードすると言われています。

とはいえ、「サルコジ氏は政治的な
駆け引きがうまいため、
劣勢を跳ね返す可能性もある」と福原さん。

■フランスのカフェ文化とは?

福原さん曰く「フランスにはコネ社会の
側面があるそうです。一度フランス人と仲良くなると
いろいろ思いもよらない便宜をはかってくれるし、
その友情は一生続くこともある。一度話し合いだすと、その内容は実に豊富です」

フランスではカフェで談論風発となるような
カフェ文化があるそうで、
福原さんも「いきつけのカフェでは本当にいろいろな人が、
あらゆる話をしてくれた。大学教授が独自の恋愛論を披露してくれたり、
たまたま居合わせたおじさんやおばさんが
哲学的な思想を語ってくれたりしたことが思い出深いです」と
おっしゃっていました。

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