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ON AIR BLOG / 2012.02.08 update
今日のテーマは「スマートグリッド」。

先日電気自動車に試乗する機会があったLOVEちゃん。
「スマートタウン」「スマートタウン」という言葉が
気になり、今回のテーマを中村さんにオーダー。
毎日新聞編集局次長の中村秀明さんに
わかりやすく解説して頂きました!



■スマートグリッド。まずはその語源は?
 スマートは「賢い」、グリッドは「格子」や
 「網の目」といった意味で、この場合は
 電気を送る送電網のこと。直訳すると「賢い送電網」。

■そもそも電力はどうやって家庭やオフィスなどに届く?
 夜と昼など必要な量を大まかに予測して
 発電しているけど、基本的には必要な量を
 相当上回る電気を起こして、電線に流しているので、
 壮大な「源泉かけ流し状態」。

 ⇒*大浴場に誰も入っていないのに、
    ざぶざぶとお湯が注がれているような状態のこともある。

 ⇒*もっと、必要な量に応じてきめ細かく発電できれば、
    発電もむだを省いて効率的だし、結果的にいまよりも
    発電設備が少なく済んで電気代も安くできる。

■では、どうやってきめ細かくやるか?
源泉かけ流しを節約するには、入浴する客の性別、
年齢、人数、時間帯などをきっちり把握すれば、 
 どれだけのお湯がどのくらいの時間必要かわかる。

⇒*同じように家庭など末端で、どういう時に、
   どれだけ電力が使われているかを把握すればよい。

■そこで登場するのがスマートメーター。
 通信機能を備えた電力メーターで、電力会社と
 データをやり取りしたり、家電製品とつながって
 運転状況を監視・制御したり、消費者に現在の電力料金や
 使用量を伝えたりする。欧州、米国で普及が始まっている。


・・・とはいえ、スマートメーターとそれらを管理する
ネットワークを構築するには膨大な費用がかかるので、
本当に地に足のついた実現可能な構想なのか、
一種のバブルではないかと指摘する声もあるそうです。
でも、未来への希望がさらに増えたような気もします。

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