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ON AIR BLOG / 2012.02.01 update
今日のテーマは
「生物から人間が学ぶ時代へ〜バイオミミクリ―の世界〜」
毎日新聞編集編成局次長 中井和久さんに解説していただきました。

■バイオミミクリ―とは。
 動物や昆虫などの優れた特性を機械や道具に応用する技術。
  日本語では「生物模倣」などと呼ばれる技術と言われています。



Q:バイオミミクリーって例えば?
A:代表的なのは、「マジックテープ」。
  衣服や動物の毛に引っ付いてなかなかはがれない植物
  「オナモミ」の実をヒントにスイスの技術者が開発したと言われています。

Q:最近、いろんな商品に広がっている?
A:シャープが昨年10月に発売した新型掃除機は、
  毛づくろいするネコの舌の特徴をまねた。
  吸い込んだほこりなどのゴミを圧縮する回転羽根の表面に、
  ざらざらしたネコの舌のように幅1ミリ程度のとげ状の突起が並んでいて。
  これがほこりなどを絡め合わせゴミを10分の1に圧縮。
  ゴミ捨ての手間を大幅に省く仕組み。

Q:スパイダーマンのようになれる研究も行われている?
A:壁や天井を自在に動き回るヤモリ。これにヒントを得て、
 強力にくっつくテープを開発したのが日東電工(大阪市北区)。
 秘密はヤモリの足の裏。1ミリ四方の面積に5000本もの毛が生え
 それぞれの先端が細かく枝分かれしている。この毛が、
 一見真っ平らに見える壁材の表面の小さな凹凸に入り込み、張り付いている。
 この原理を採用したテープは、粘着力が強いのに簡単にはがれ、
 何度も繰り返し使える。張った面を汚したり傷つけない。

⇒◎この研究をしている社員は
   「生物は偉大な参考書。研究すればするほど
   奥深さが分かってきた」と話しているとか。


中井さん曰く、長い年月にわたり、
厳しい自然と闘いながら生きてきた動植物は、
私たちが想像もしないような巧みな機能や
美しいデザインを身につけている。だからこそ、
偉大な参考書になるわけです。と解説していました。                    


(↑なぜかおそろいのスタイルで怪しげな2人・・・笑)

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