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毎日新聞presentsNEWSCONNECTION

ON AIR BLOG / 2011.10.26 update
今日初登場の毎日新聞編集局次長の中井和久さんに
「人工衛星が降ってくる?」というテーマで、
お話をお伺いしました。



Q:人工衛星はなぜ落ちてくるんでしょう??
A:旧ソ連が世界初の人工衛星打ち上げに成功してから
  約50年間で、衛星は6000基以上打ち上げられたと
  いわれています。
  これらは役割を終えても軌道を回り続けるので、
  新しい衛星の邪魔になるため、
  古い衛星は運用終了前に高度を下げてわざと落とすそうです。
  重さ100?以上のもので年間100基以上が大気圏に突入。
  ただ、そのほとんどは燃え尽きるために心配無用です。


Q:でも、なぜ、今回は騒ぎになっているのでしょう?
A:残念ながら燃え残る部品があるから。
  たとえば、米国の衛星の場合は、
  チタンやベリリウムという高温に耐える部品が、
  最大26個(計532?)あったとされます。
  また、ドイツの衛星では、最大30個(計約1・7?)が
  燃え残るとされ、その最大の部品は耐熱ガラス製の
  観測用鏡だとされていました。
  今回の場合、人に当たる確率は米国の衛星で3200分の1、
  ドイツの衛星で2000分の1だとか。


Q:では、万が一にも当たって被害が出たら、
 どうなるんでしょう?
A:ちゃんと宇宙損害責任条約(1971年採択)という
  備えがしてあって、その条約によると、
  衛星の打ち上げ国か所有国が損害を補償するとなっています。


Q:これからも降ってくるんですか?
A:まだ3000基以上あると言われています。
  ただ、出来るだけ燃えやすい材料を使う試みが
  20年ほど前から始まりましたし、
  衛星を捕獲して制御された状態で軌道離脱する
  技術の開発も進められているようですよ。  
  「お掃除衛星」みたいなものです。


ホッとしつつも、この確率をどうとらえるかは
人それぞれ、今後も動向に注目しなければですね。



↑毎日新聞の中井さん
 「恥ずかしいので、小道具を持って来ました」と
 スッとサングラスをかけて写真にパチリ(笑)
 お茶目な部分を見せていただきました!!
 次回も楽しみですッ!

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