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「野田新内閣に期待すること」をテーマに
毎日新聞編集委員岸井さんに解説して頂きました。



■政策の課題ですが、やはり、まず震災からの復興。
　首相も、復興と福島の原発事故対応を第一の課題に挙げています。
　震災の復興では、第3次補正予算の編成が当面の課題で、
　さらにそのまま、来年度予算編成へと、年末に向けて予算が
　中心テーマになります。

■他にも・・・
　脱原発、日本のエネルギーをどうしていくか、
　国民的な議論を早急に進めなければなりません。
　さらに、TPP＝環太平洋パートナーシップ協定への交渉にどう臨むか、
　TPPともからんで、日本の農業をどのように強くしていくか、
　日米関係、日中関係などの外交、安全保障などが、
　とりあえず、緊急性が高い課題でしょう。


野田さんは就任会見で、
「キャッチフレーズやスローガンはあえて言いません。
ただ、野田さんの言葉で印象に残ったのが
中間層の厚みがより増していくような日本社会を築いていきたい」という言葉。
非正規労働の増加、格差社会などを意識したものでしょう。
そのためには、直接的な雇用対策だけでなく、
子育て支援、福祉全般と、総合的な取り組みがもちろん必要ですが、
やはり、日本経済を強くすることを通じて中間層を底上げしていくというのが、
大きなポイントです。