毎日新聞NEWS CONNECITION
ON AIR BLOG / 2019.12.25 update
毎日新聞 PRESENTS NEWS CONNECTION。
今日は、毎日新聞・編集編成局次長 塚田健太さんとお送りします。
Q今年最後のニュースコネクション。
いよいよ東京オリンピック・パラリンピックの2020年がカウントダウンですね。
A楽しみですね。今日は、その2020年を迎えるにあたり、
ぜひ「ユニバーサルマナー」を身に着けておきませんか、というお話です。
Q「障害のあるなしや、年齢にかかわりなくだれもが利用できる」ことを目指す
「ユニバーサルデザイン」はよく聞きますが、ユニバーサルマナーとは
どのようなものですか?
A 段差をスロープにしたり、自動ドアを取り付けたりするユニバーサルデザインは、
車いす利用者だけではなく、足腰の不自由な方やベビーカー利用者にとっても
便利な取り組みです。
ただ、設備を変えるハードのバリアフリーには時間とお金がかかってしまいます。
でも、スタッフの対応の仕方などのソフトを変えるだけで、
実に多くの問題が解決できるのではないか。
ハードだけでなく、ハートを変えればできることがある、という発想で
ユニバーサルマナーが生まれました。
Q いつごろ、どこで生まれたんですか?
A バリアフリーのコンサルタントを手がけるミライロの社長で、
自らも車いす利用者の垣内俊哉社長が名付け親です。
実際に障害のある講師を採用して、障害者や高齢者へのサポート方法について、
当事者の心理を踏まえて話す「ユニバーサルマナー」研修を始め、
2013年にその内容をもとに「ユニバーサルマナー検定」をスタートさせました。
2019年3月時点で3級は7万人、2級は2万人が受講されています。
3級は受講者全員、2級も8割程度の方が合格しています。
先日、私も受講して、3級の資格をとりました。
Q どのような内容でしたか?
A 私の時は、中途失明された金子聡さんの講義を聞いた後、演習問題に取り組みました。
まず、日本人が障害者を目の前にして、見て見ぬフリをする無関心か、
「そこまでしなくてもいいですよ」と思うくらいに過剰に対応してしまいがちな点を
指摘されます。では、無関心と過剰との間にある適切な接し方とは何か、を
受講生同士で話し合いながら考えていきます。
Q 適切な接し方をするのに大事なことは何ですか?
A コミュニケーションです。障害者とひとくくりにできないほどニーズは多様です。
たとえば、車いすで店に入った人に、店員がいすを片づけて案内する。
親切心からですが、車いすの人の中には、椅子に移りたいと考えている人もいます。
テーブルの高さに合わなかったり、ずっと座っている車いすから移ると
楽になったりするからです。
「以心伝心」の先回りより、一声かけてニーズを知ることが大事なんですね。
Q 演習問題は難しいのですか?
A 難しいというより、気づき、考えさせる問題です。
たとえば聴覚障害者に筆談でランチメニューを説明している写真を見せて
「より適切な対応をするにはどうすればよいか」と聞かれます。
縦書きでしている筆談について「書いたものが隠れてしまうので横書きがよい」
「漢数字はカタカナと見分けにくいので洋数字を使う」といった答えを
受講生同士が議論しながら見つけていきます。
Q 心構え、コツはつかめましたか?。
A 声掛けは大事なのですが、「大丈夫ですか?」がNGワードということを知りました。
つい「大丈夫」と答えてしまうからです。
英語のMay I help you?「お手伝いできることはありますか」が
コミュニケーションのきっかけになります。100点を目指す必要はないんだ。
完璧を求めると声をかけられなくなるので50点でいい、と思って
まず声掛けすることが大事だと感じました。
Q ユニバーサルマナーを身に着ければ、
パラリンピックで来日する世界の方々へのおもてなしにもなりますね。
A 2020年、世界の人に声掛けできる年にしていきたいですね。
↓これが検定の認定証。
毎日新聞・塚田さんの解説でした!
今日は、毎日新聞・編集編成局次長 塚田健太さんとお送りします。
Q今年最後のニュースコネクション。
いよいよ東京オリンピック・パラリンピックの2020年がカウントダウンですね。
A楽しみですね。今日は、その2020年を迎えるにあたり、
ぜひ「ユニバーサルマナー」を身に着けておきませんか、というお話です。
Q「障害のあるなしや、年齢にかかわりなくだれもが利用できる」ことを目指す
「ユニバーサルデザイン」はよく聞きますが、ユニバーサルマナーとは
どのようなものですか?
A 段差をスロープにしたり、自動ドアを取り付けたりするユニバーサルデザインは、
車いす利用者だけではなく、足腰の不自由な方やベビーカー利用者にとっても
便利な取り組みです。
ただ、設備を変えるハードのバリアフリーには時間とお金がかかってしまいます。
でも、スタッフの対応の仕方などのソフトを変えるだけで、
実に多くの問題が解決できるのではないか。
ハードだけでなく、ハートを変えればできることがある、という発想で
ユニバーサルマナーが生まれました。
Q いつごろ、どこで生まれたんですか?
A バリアフリーのコンサルタントを手がけるミライロの社長で、
自らも車いす利用者の垣内俊哉社長が名付け親です。
実際に障害のある講師を採用して、障害者や高齢者へのサポート方法について、
当事者の心理を踏まえて話す「ユニバーサルマナー」研修を始め、
2013年にその内容をもとに「ユニバーサルマナー検定」をスタートさせました。
2019年3月時点で3級は7万人、2級は2万人が受講されています。
3級は受講者全員、2級も8割程度の方が合格しています。
先日、私も受講して、3級の資格をとりました。
Q どのような内容でしたか?
A 私の時は、中途失明された金子聡さんの講義を聞いた後、演習問題に取り組みました。
まず、日本人が障害者を目の前にして、見て見ぬフリをする無関心か、
「そこまでしなくてもいいですよ」と思うくらいに過剰に対応してしまいがちな点を
指摘されます。では、無関心と過剰との間にある適切な接し方とは何か、を
受講生同士で話し合いながら考えていきます。
Q 適切な接し方をするのに大事なことは何ですか?
A コミュニケーションです。障害者とひとくくりにできないほどニーズは多様です。
たとえば、車いすで店に入った人に、店員がいすを片づけて案内する。
親切心からですが、車いすの人の中には、椅子に移りたいと考えている人もいます。
テーブルの高さに合わなかったり、ずっと座っている車いすから移ると
楽になったりするからです。
「以心伝心」の先回りより、一声かけてニーズを知ることが大事なんですね。
Q 演習問題は難しいのですか?
A 難しいというより、気づき、考えさせる問題です。
たとえば聴覚障害者に筆談でランチメニューを説明している写真を見せて
「より適切な対応をするにはどうすればよいか」と聞かれます。
縦書きでしている筆談について「書いたものが隠れてしまうので横書きがよい」
「漢数字はカタカナと見分けにくいので洋数字を使う」といった答えを
受講生同士が議論しながら見つけていきます。
Q 心構え、コツはつかめましたか?。
A 声掛けは大事なのですが、「大丈夫ですか?」がNGワードということを知りました。
つい「大丈夫」と答えてしまうからです。
英語のMay I help you?「お手伝いできることはありますか」が
コミュニケーションのきっかけになります。100点を目指す必要はないんだ。
完璧を求めると声をかけられなくなるので50点でいい、と思って
まず声掛けすることが大事だと感じました。
Q ユニバーサルマナーを身に着ければ、
パラリンピックで来日する世界の方々へのおもてなしにもなりますね。
A 2020年、世界の人に声掛けできる年にしていきたいですね。
↓これが検定の認定証。
毎日新聞・塚田さんの解説でした!