毎日新聞 NEWS CONNECITION
ON AIR BLOG / 2019.11.27 update
毎日新聞 PRESENTS NEWS CONNECTION。
今日は、毎日新聞・編成編集局次長 塚田健太さん とお送りしました。
今日は、話題の経営統合に関するお話。
A スマホ関連のネットワークサービスを展開しているヤフーとLINEの
経営統合が発表されました。LOVEさんはどちらか利用されていますか?
Q どちらもかなり利用させていただいてます。
どちらも日本で大きなシェアを持っていますよね。
A 無料でメッセージをやり取りできるLINEは、若い人にとって手放せないツールです。
ヤフーも日本の検索サービスの草分けで、名前はだれでも知っていると思います。
Q なぜ、経営統合することになったのですか。
A 日本発、アジア発のITプラットフォーマーを目指すためです。
Q プラットフォーマーは、最近よく聞く言葉ですが、どういった意味なんでしょう。
A サイトの検索や通信販売、SNS、金融サービスといった、
インターネット関連のサービスを提供するシステムのことをプラットフォームと呼びます。
プラットフォームから、ネットサービスを展開するIT企業のことを
プラットフォーマーと言います。
Q ということは、統合するとヤフーとLINEも、プラットフォーマーになるんですね。
A LINEの無料通信アプリは、国内だけで8200万人が利用しています。
ヤフーも約6700万人にサービスを提供しています。
統合すれば、年間の売り上げはライバル楽天の1兆1000億円を抜く、
約1兆2000億円となり、国内の主要なネット関連企業でトップ。
日本有数のプラットフォーマーになると考えられます。
Q 世界で台頭しているのは、GAFA(ガーファ)という企業なんですよね。
こちらにも対抗できそうですね。
A そこが問題です。アメリカのグーグル、アマゾン、フェイスブック、アップルを総称した
「GAFA(ガーファ)」や、急成長してきた中国勢のバイドゥ、アリババ、テンセントの
「BAT(バット)」には、規模や利益、研究開発投資などで大きな差を付けられています。
年間売上高で見るとアップルが30兆円、アマゾン25兆円、グーグル15兆円と
桁違いです。
巨大な資金力で量子コンピューターまで開発するGAFAの背中を追うのは
簡単ではありません。
Q 日本一でも世界では弱者なんですね。はたして、生き残れるのでしょうか。
A 通販やオークションといったヤフーの多様なサービスと、
アジアに持つLINEの顧客基盤をうまく生かせるかが鍵です。
LINEの利用者は国内だけでなく、台湾2100万人、タイ4500万人、
インドネシア1600万人――とアジアに広がっています。
LINEの出沢剛(いでざわたけし)社長は
「アジアでシェアを取り、世界に挑戦したい」と発言しており、
ヤフーとの統合をその布石にしたい考えです。
Q 利用者にはどのような変化がありそうですか。
A 両社が進めようとしている新たなサービスの目玉が「スーパーアプリ」です。
スマホのアプリはサービスごとに分かれていますが、ヘビーユーザーになるほど、
新たなサービスを利用するためにアプリをダウンロードするのが面倒になったり、
パスワードが分からなくなったりという問題が出てきます。
スーパーアプリは、あらゆるネットサービスをいちいちダウンロードせずに
利用できるようにするアプリです。パスワードも一つですみます。
ヤフーはペイペイをスーパーアプリにしたい考えで、LINEユーザーを取り込めれば、
日本、アジアではGAFAに対抗できるかもしれません。
Q ペイペイさえ入れておけばあらゆるサービスを利用できるようになるんですね。
便利になりますが、個人情報もまとめて管理されそうですね。
A セキュリティー対策が甘ければ、大規模な情報流出が起きかねません。
個人情報の分析の行き過ぎで、プライバシーを侵害する恐れもあります。
経営統合で大きくなる分、責任も重くなることをしっかり自覚してほしいですね。
毎日新聞・塚田さんの解説でした!ありがとうございました。
今日は、毎日新聞・編成編集局次長 塚田健太さん とお送りしました。
今日は、話題の経営統合に関するお話。
A スマホ関連のネットワークサービスを展開しているヤフーとLINEの
経営統合が発表されました。LOVEさんはどちらか利用されていますか?
Q どちらもかなり利用させていただいてます。
どちらも日本で大きなシェアを持っていますよね。
A 無料でメッセージをやり取りできるLINEは、若い人にとって手放せないツールです。
ヤフーも日本の検索サービスの草分けで、名前はだれでも知っていると思います。
Q なぜ、経営統合することになったのですか。
A 日本発、アジア発のITプラットフォーマーを目指すためです。
Q プラットフォーマーは、最近よく聞く言葉ですが、どういった意味なんでしょう。
A サイトの検索や通信販売、SNS、金融サービスといった、
インターネット関連のサービスを提供するシステムのことをプラットフォームと呼びます。
プラットフォームから、ネットサービスを展開するIT企業のことを
プラットフォーマーと言います。
Q ということは、統合するとヤフーとLINEも、プラットフォーマーになるんですね。
A LINEの無料通信アプリは、国内だけで8200万人が利用しています。
ヤフーも約6700万人にサービスを提供しています。
統合すれば、年間の売り上げはライバル楽天の1兆1000億円を抜く、
約1兆2000億円となり、国内の主要なネット関連企業でトップ。
日本有数のプラットフォーマーになると考えられます。
Q 世界で台頭しているのは、GAFA(ガーファ)という企業なんですよね。
こちらにも対抗できそうですね。
A そこが問題です。アメリカのグーグル、アマゾン、フェイスブック、アップルを総称した
「GAFA(ガーファ)」や、急成長してきた中国勢のバイドゥ、アリババ、テンセントの
「BAT(バット)」には、規模や利益、研究開発投資などで大きな差を付けられています。
年間売上高で見るとアップルが30兆円、アマゾン25兆円、グーグル15兆円と
桁違いです。
巨大な資金力で量子コンピューターまで開発するGAFAの背中を追うのは
簡単ではありません。
Q 日本一でも世界では弱者なんですね。はたして、生き残れるのでしょうか。
A 通販やオークションといったヤフーの多様なサービスと、
アジアに持つLINEの顧客基盤をうまく生かせるかが鍵です。
LINEの利用者は国内だけでなく、台湾2100万人、タイ4500万人、
インドネシア1600万人――とアジアに広がっています。
LINEの出沢剛(いでざわたけし)社長は
「アジアでシェアを取り、世界に挑戦したい」と発言しており、
ヤフーとの統合をその布石にしたい考えです。
Q 利用者にはどのような変化がありそうですか。
A 両社が進めようとしている新たなサービスの目玉が「スーパーアプリ」です。
スマホのアプリはサービスごとに分かれていますが、ヘビーユーザーになるほど、
新たなサービスを利用するためにアプリをダウンロードするのが面倒になったり、
パスワードが分からなくなったりという問題が出てきます。
スーパーアプリは、あらゆるネットサービスをいちいちダウンロードせずに
利用できるようにするアプリです。パスワードも一つですみます。
ヤフーはペイペイをスーパーアプリにしたい考えで、LINEユーザーを取り込めれば、
日本、アジアではGAFAに対抗できるかもしれません。
Q ペイペイさえ入れておけばあらゆるサービスを利用できるようになるんですね。
便利になりますが、個人情報もまとめて管理されそうですね。
A セキュリティー対策が甘ければ、大規模な情報流出が起きかねません。
個人情報の分析の行き過ぎで、プライバシーを侵害する恐れもあります。
経営統合で大きくなる分、責任も重くなることをしっかり自覚してほしいですね。
毎日新聞・塚田さんの解説でした!ありがとうございました。