「新発見!!日本最古の鳥の化石」
ON AIR BLOG / 2019.11.20 update
毎日新聞 PRESENTS NEWS CONNECTION。
今日は、このコーナーのサイエンスニュース担当。
毎日新聞・青野由利 とお送りしました。
Q 今日は、「鳥」のお話なんですよね?
A はい。福井県勝山市にある白亜紀前期の地層から2013年に発見された鳥類の化石が、
新種だとわかった、というお話。
Q 白亜紀前期(はくあき・ぜんき)ってどのくらい前なんでしょうか?
A 白亜紀は、約1億4500万年前から6600万年前。
この化石が見つかったのは、約1億2000万年前とみられています。
Q かなり古いということですよね。
A はい、古いです。始祖鳥って聞いたことがあると思います。
鳥の一番古い祖先と考えられていますが、
こちらは、白亜紀の前のジュラ紀後期の約1億5000万年前ぐらいの化石。
今回の化石は、始祖鳥に比べたらちょっと新しいとはいえ、相当古いですね。
Q なぜ、新種とわかったんでしょう?
A 福井県立大恐竜学研究所のチームが、6年前に発掘された化石を、
CTスキャンなどを使って詳しく調べた結果、他の鳥類化石とは違うとわかったと、
英国の専門誌に今月、発表されました。
ちなみに学名は、
「原始的な福井の翼」を意味する「フクイプテリクス・プリマ」と名付けられました。
Q 恐竜学研究所が発見したということは、恐竜と関係あるってことですか?
A はい。フクイプテリクスは新種の恐竜といってもいいんです。
始祖鳥が見つかったころから、鳥と恐竜の関係が議論されてきましたが、
今では、鳥の先祖は恐竜だとということがほぼ確実になりました。
言い換えれば鳥は恐竜の子孫ということになります。
Q 鳥全体が、恐竜ということ?おもしろいですね。
A 恐竜は6600万年前にほとんど滅びてしまったわけですが、
鳥の仲間だけは現代まで生き延びたというわけです。
ですから、鳥も恐竜の仲間だということになります。
Q では今回の発見で、何がわかるんでしょうか?
A 骨組織の分析から、この鳥は翼を広げると約50センチぐらい。
あまり飛ぶのは得意ではなかったと見られています。
このように、古い鳥類の化石が増えていくと、
恐竜から鳥への進化の道筋も見えてくるはずです。
さらに、この時代の鳥の化石は、主に中国で発見されています。
日本で発見されるのはめずらしいとのことです。
毎日新聞・青野さんありがとうございました!
今日は、このコーナーのサイエンスニュース担当。
毎日新聞・青野由利 とお送りしました。
Q 今日は、「鳥」のお話なんですよね?
A はい。福井県勝山市にある白亜紀前期の地層から2013年に発見された鳥類の化石が、
新種だとわかった、というお話。
Q 白亜紀前期(はくあき・ぜんき)ってどのくらい前なんでしょうか?
A 白亜紀は、約1億4500万年前から6600万年前。
この化石が見つかったのは、約1億2000万年前とみられています。
Q かなり古いということですよね。
A はい、古いです。始祖鳥って聞いたことがあると思います。
鳥の一番古い祖先と考えられていますが、
こちらは、白亜紀の前のジュラ紀後期の約1億5000万年前ぐらいの化石。
今回の化石は、始祖鳥に比べたらちょっと新しいとはいえ、相当古いですね。
Q なぜ、新種とわかったんでしょう?
A 福井県立大恐竜学研究所のチームが、6年前に発掘された化石を、
CTスキャンなどを使って詳しく調べた結果、他の鳥類化石とは違うとわかったと、
英国の専門誌に今月、発表されました。
ちなみに学名は、
「原始的な福井の翼」を意味する「フクイプテリクス・プリマ」と名付けられました。
Q 恐竜学研究所が発見したということは、恐竜と関係あるってことですか?
A はい。フクイプテリクスは新種の恐竜といってもいいんです。
始祖鳥が見つかったころから、鳥と恐竜の関係が議論されてきましたが、
今では、鳥の先祖は恐竜だとということがほぼ確実になりました。
言い換えれば鳥は恐竜の子孫ということになります。
Q 鳥全体が、恐竜ということ?おもしろいですね。
A 恐竜は6600万年前にほとんど滅びてしまったわけですが、
鳥の仲間だけは現代まで生き延びたというわけです。
ですから、鳥も恐竜の仲間だということになります。
Q では今回の発見で、何がわかるんでしょうか?
A 骨組織の分析から、この鳥は翼を広げると約50センチぐらい。
あまり飛ぶのは得意ではなかったと見られています。
このように、古い鳥類の化石が増えていくと、
恐竜から鳥への進化の道筋も見えてくるはずです。
さらに、この時代の鳥の化石は、主に中国で発見されています。
日本で発見されるのはめずらしいとのことです。
毎日新聞・青野さんありがとうございました!