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Q:そして何よりも根深い問題がアメリカの人種差別そのものかと。
A:これは先輩記者が書いたコラムに出てくる話なのですが、南部ヒューストンに住む18歳のアフリカ系米国人、キャメロン・ウェルチさんは幼い頃から母親に「若い黒人男性が従うべき16のルール」を教え込まれていたそうです。
▽ポケットに手を入れない
▽パーカのフードをかぶらない
▽夜遅くまで外出しない
▽店では買わない物に触れない
▽レシートやレジ袋なしで店を出ない
▽身分証明書を持たずに外出しない
▽大きな音で音楽をかけて車に乗らない
▽白人女性をじっと見ない
▽警官の職務質問には反論せず、ただ妥協する
▽車を停止させられたら、両手をダッシュボードに置き、免許証と登録証を出してもいいかを尋ねる――など。
Q:悲しいルールです。
A:彼の語る16項目を聞くと、黒人がいかに警察を恐れているかが、痛いほど伝わってきます。これは実際にアメリカに住んでみないと分からない部分でもあるのですが、例えば我々アジア系の人間も、白人に比べると警察に呼び止められる回数は明らかに多いと言われています。もちろんアメリカには人種や民族などの多様性を重んじる伝統がありますし、単純に他の国と比べることは難しい面もあるのですが、いずれにしてもアメリカという国の根っこにある問題が噴出した事態と言えそうです。
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