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もう一つ、背景として考えられるのが新型コロナウイルスの感染拡大です。アメリカ国内では感染者、死者とも世界で最も多くなっていて、これまでに11万人以上が新型コロナで亡くなっています。これだけの人命が失われると社会は当然、動揺します。その動揺が抗議活動にも反映されているように思えます。
Q:外出禁止が長引いたことで経済活動の停滞と失業の急増も見逃せないですよね?
A:デモや暴動、革命といった現政権を否定する動きが活発になる時には、必ずと言ってもいいほど、背景に庶民生活の困窮があります。アメリカではコロナに伴う自宅待機の長期化で、失業率が4月に14・7%まで一気に上昇して、全米での雇用者数は2050万人減少という信じられない状況に陥っています。職を失うかもしれないという不安とコロナウイルス感染への不安、こうした様々な不安がないまぜになり、人々をデモへと駆り立てているという側面はあると思います。
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