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SOL!


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聴取期限 2021年5月24日(月)PM 10:00 まで



アイナ「生徒の皆さんこんばんは、SCHOOL OF LOCK! 表現の講師 アイナ・ジ・エンドです。まずは、私の書き込みにレスをつけてくれた生徒ちゃん、本当にありがとう。めちゃうれしかったです。先週の授業で、[ アイナLOCKS!掲示板 ]の書き込みを紹介したんやけど、その流れで、私も掲示板に書き込ませていただきました。」

アイナ「私が書き込んだのは(笑)『みんなが好きなラーメン屋を教えてね!』やったんですけど、まだレス付けててないよっていう生徒ちゃんは、よかったら書き込んでください。ラーメンの話をしまくってほしいです。待ってますよ。」

アイナ「では、今夜も授業を始めていきます。」


M. 彼と私の本棚 / アイナ・ジ・エンド


SCHOOL OF LOCK!



私は本があまり好きではありません‥(ごめんなさい!)読書感想文とかあると本を読むだけで何日もかかってしまいます。
それに楽しく読めないです
どうやったら自分がおもしろい!と思える本に出会えますか?

寝るときは白目
女性/15歳/茨城県


アイナ「15歳の女の子、中2か中3…『寝るときは白目』ってやばない?(笑)そうかもしらへんけどな。」

アイナ「私も確かに、15歳の時は本、難しかったな。漫画とかを読み始めるんが結構いいかもしれないです。漫画は絵が語ってくれるんで、文字を読まなくても割と入ってくることが多い。好きな漫画とかで話せる友達ができたら楽しいよ。そしたら面白いと思えるかもしれない。」

アイナ「私も実は本苦手やったんやけど、それこそ寝るときは白目ちゃんと同じ中学生の時に、太宰治の『人間失格』に出会って、最初は“この人めっちゃ暗いやん何こいつ! ”って思ったんやけど、しかも純文学で読むのが難しいんよね。でも読み終わったときに“この難しい本を私は読めたんや! ”っていう達成感。それかな、最初に本を好きになったキッカケは。」

アイナ「でも、どんどん何冊も何冊も読んでいくうちに、文字に救われていく感覚を味わったんやね。最初は達成感やったけど、どんどん本当に本が生きがいになっていきました。それは自分も思ってもいなかった経験やねんけど」

アイナ「寝るときは白目ちゃんや、生徒のみんなにおすすめしたい本とか漫画があるので、今日は紹介させていただきたいと思います!紹介させてくれるのうれしいな…」


SCHOOL OF LOCK!


アイナ「まずは、1冊目。大橋歩さんで『心のささえに』という本です。」

アイナ「これはエッセイっていうんかな? 短編的にタイトルがあって、話があった後にイラストが入っているっていうのを繰り返した1冊になってるねんけど、こちらは女性の方が書いていて、10代の女の子におすすめです。」

アイナ「この本の中で一番いいなと思ったのが、“人の目のないところでも、自分を制するというのが、女性に対する教育であった。中年の世代は、人の目を意識することが、女性であることを維持させていく最低なことだと思うのです。”」

アイナ「ちょっと難しいかもしれないねんけど、この大橋歩さんが生きた世代では、人の目のないところでも自分を制して生きてはったんやって。女性はそれが当たり前やったんやって。いま私はこうやって、のほほんと生きてるけど、人の目がないとだらしなく生きちゃうよね。それでいいと思ってたんやけど、この『心のささえに』っていう本を読んだときに、“女性である”っていうのは宝物な出来事であって、女性をふんだんに楽しまないと損をするかもしれない!って思ったんよね。」

アイナ「人の目がないところでも、女の人らしく生きることが、いかに凄いかっていうのを、女の子の10代のうちに読んでいくと、すごくいいと思うんだよね。」

アイナ「やっぱり、生きていくと邪念が多くなっていくやん。しんどかったり、この人にどう思われるかなとか、嫌だなとか思うことあると思うんやけど、そういう時にこの本を読んでいると、ちょっと“自分は女である”っていう武器を構えられる。女だから強くなれる、女だから可愛さも魅力にできる、女だからブスな表情だって表現にできる、とか。味方になってくれる本でした。これは女の子におすすめの1冊です。」


SCHOOL OF LOCK!


アイナ「そして2冊目、爪切男さんで『死にたい夜にかぎって』という本です。」

アイナ「私は本当にこの本が大好きです。最初に大好きになってから大好きすぎて、爪切男さんと対談をさせていただいたりもしたんやけど、その対談をするもっともっと前から、何冊も何冊も買って部屋の色んな所に置いたりしています。」

アイナ「内容としては、6年ぐらい付き合ってる彼女がいる男の人が主人公で、どうしようもないことがいっぱい起きるんよね。例えば、彼女が新宿でおじさんに自分の唾を売ってお金を稼ぐんよ。やっぱり彼氏としては、そんなのやめてほしいじゃん。でも彼女はやめへんのよね、売るんよ。お金になるから。でもこの作者は、そんな悲しい出来事も、笑いに昇華させたりするんよね。その書き方がなんといってもおもろくて。私が一番つらいときとかしんどいとき、これを読んで爪切男さんの思想になってみたら、面白がれたんだよね。」

アイナ「ちょっと好きすぎて話が伝わってるか不安なんだけど…1個だけ話を紹介すると、彼女が1回うつ病みたいになっちゃうんよ。それで、寝起きに爪切男さんの首を絞めてくるんよね。発狂して『死ね! 死ね!』みたいな感じで叫んで、朝起きたとたんにすごい力で首を絞めてくるわけよ。そんなの、爪切男さんからしたら最悪の出来事じゃん。朝起きて首絞められんねんで? 地獄のよう。」

アイナ「でも爪切男さんはそこで、スタンプカードを作って、首を絞められた回数スタンプを押していくんよ。今日の朝1個、昨日の分でもう1個って。で、これが貯まったら自分の好きな漫画とか自分の好きなガラクタとか、そういうの買うっていうご褒美をつけるんよね。普通そんな思想になるかな? やっぱ辛いことって重なるとどんどん辛くなっていくやん。でもそれを爪切男さんは、ご褒美をもらうために『あ、今日は首を絞められたやったー!』って思うわけよね。そこが爪さんの大好きなところですね。」

アイナ「この1冊の中にそういう描写がたくさんある。もし生徒ちゃんに“人生最悪だもう無理だ”っていう出来事があっても、この本を読んだらなんか面白がれるかも、みたいな。」

アイナ「『死にたい夜にかぎって』を読んで、私は死にたい夜を越えてくることができました。ぜひ読んでいただきたい1冊です。」


M. 死にたい夜にかぎって / アイナ・ジ・エンド


アイナ「アイナ・ジ・エンドで、『死にたい夜にかぎって』という曲を聞いていただきました。この曲は、『死にたい夜にかぎって』のドラマ化が決まったときに、好き過ぎて、どうしても何かで関わりたい!と思っていたら、まさかの書き下ろしさせていただけることになって書いた曲です。もともと大好きだったし、今も一番好きな本なので、書き下ろしやすかったし、主人公の二人のことを思って書いてみたんで、よかったらこの本を読んでからもう1回聞いてほしい曲かな。そんな愛のある曲です。」

SCHOOL OF LOCK!


アイナ「今日いろいろ紹介させていただいたんやけど、生徒ちゃんたちからもおすすめの本を募集したいと思いました! どうですかね? 私、よく歌詞を書いたり振り付け考えたりをするんだけど、そのためにその都度インプットをしていて、本からインプットしたり、誰かが話した言葉だったり、今こうやって過ごしている時間もインプットしてるし、そういうことがよくあるんよね。全部表現につながっていて、特に私にとったら本からインプットすることが1番多くて…だから、生徒ちゃんが読んでる本とか、大好きな本とか教えてくれたら、それをきっかけに私も何か、振り付けだったり歌詞が書けるかもしれないし、そうなったら生徒ちゃんと一緒に作った感覚になれるかもしれない。結構いいかなと思うんですけど…だから決めました、募集します!」

アイナ「授業タイトルはこれで行こうと思います! “生徒と私の本棚” 思いつきで言ってみたんですけど、どうですか? 」

アイナ「今日私が紹介した本に、生徒ちゃんのおすすめの本を加えていって、本棚を作っていきたいと思います。たとえば、何かのキッカケになった本や、何度も読んでいる大好きな本とか、何でもいい。知りたいです、シンプルに。」

SCHOOL OF LOCK!



★アイナLOCKS!では、生徒のみんなのおすすめの本を募集します! おすすめしたい本のタイトルとその理由を書いて、に[ アイナ掲示板 ]か[ メール ]から送ってください! 待ってます!!


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