* 放 送 後 記 *

SCHOOL OF LOCK!




■今が楽し過ぎてこれから先が不安です。
私は今高校3年生です。
3年前に頑張って受験勉強して入学できたこの学校で、勉強、部活、学校行事などはもちろん、ミュージシャンのライブにたくさん行ったり、中学3年間とは比べ物にならないほど本当に充実した高校生活を送れています。
写真を見ればあの日のことを明確に思い出せるほど本当に濃い毎日です。
今も7月の頭にある文化祭に向けて放課後や土日を使って準備を進めていて、毎日が楽しいです。
17年間生きてきて、今までで1番、最高に楽しい3年間を過ごせている自信があります。
でも今の大人の姿を見ていると、皆時間に追われているようで苦しそうだなという印象です。
これから先、今以上に楽しいと思える日があるのかなあなんて思います。
大人になりたくありません。ユニゾン先生、大人って楽しいですか?
のんたん*゚
女性/17/神奈川県




斎藤「これは田淵先生の得意分野じゃないですか?」

田淵「えっ!俺!?」

鈴木「得意技ですよね?普段から“‘イイおっさん’‘楽しいオッサン’になるために”っていうのは聞いてるからね…」

田淵「あっ、そっちの方面でって事?」

斎藤「僕らの『天国と地獄』っていう曲の中にも“大人をなめるなよ”というキラーフレーズがありますから」

田淵「あ〜なめないでほしいですよね(笑)今、高校で“うわっオレたちマジ楽しい!オレたちマジ最高だな!”って気持ちって意外と10年後忘れてたりするのよ」

斎藤&鈴木「うーん」

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田淵「それで“何故アレが楽しかったのか?”すら思い出せない…っていう事は何が起きてるかというと、(人は歳を重ねるごとに)感覚が変わるから!だからRNのんたん*゚が思ってる事はあってるんだよ!“今よりも楽しい事があるのか分からない”っていうのを思ってたら、そうでしょうね。それはなんでかというと、今が楽しい事の証拠だと思う訳。それは全然思っていていいので、ただ大人になった時に何を思うのかというと“大人って意外と楽しいな”って…」

鈴木「周りを見ているとさ。楽しい大人の姿だけじゃないっていうのは、この子も言ってるし、俺が見てても楽しい大人の姿だけじゃない。人によるなっていう所はあるけどね」

斎藤「そうだね、人によるよね」

田淵「色んな事を知っちゃうからね。人間って本当にすぐ他人を裏切るとか、みんなお金の事ばっかり考えてるとか、自分と意見の合わないヤツってこんなに世の中にいるんだって歳を取れば取るほど、どんどん覚えていくから…嫌な事は増えていくと思うんですよね」

鈴木「うん」

田淵「ただ“嫌な事が増える=楽しい事が減る”じゃないから、自分の知識が増えた分楽しめる事は増えるかなとは思ったりはして…お2人はどうですか?」

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鈴木「あの…なんていうか…楽しく生きられるかは本当に自分次第で。自分の人生の中でもさ、楽しくない大人時代もあったし、今は本当に楽しいし、今が一番楽しいって思えるから俺も10代の頃に戻りたい?って聞かれるとそうは思わないんだけど…。それって20代の頃の苦しみがあって、30代の頃に幸せになりたいから“今は苦しいけど、やる事をやったから!”だと思うんだよね。そればっかりじゃないけど…そうあろうとしたのは事実!それって田淵に関してもそうだし、斎藤を見ててもそう思ってるし、みんなそういう考えでやってきて今があるんじゃないかなと思うんだよね」

斎藤「うん…」

鈴木「どう思います?」

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斎藤「僕は、‘楽しい’って事をどこに感じるのかによって違うと思っていて。僕は19歳で今のUNISON SQUARE GARDENってバンドを組んだんだけど、それでいざマイクの前に立って歌った時に、‘19歳’だと伝わらない事って沢山あって、言葉の説得力や重みみたいな物ってやっぱり経験だったり、年齢によって深くなっていくと思うんですね。例えば“人生って楽しいです!”って19歳の男の子が言うのと、今そこそこバンドを続けてきて、まだまだ32歳の若造ですけど“人生って楽しいです!”って言うのって響き方が絶対に違うじゃない?」

鈴木「うん」

斎藤「特に言葉をマイクに乗っけてデッカくして色んな人に響かせている立場から言うと、大人になったからこそ出来る事ってたくさんあるなって思うんですよ」

鈴木「苦汁を舐めてきている部分があるからね」

斎藤「そうだね」

鈴木「そういう苦汁があった上で、ポップな音楽であるとかシンプルな‘楽しい’って言葉がすごい響くなっていうのはあって…」

田淵「あと、さっき言ってた“20代の頃は苦しかった”って、20代は20代で楽しかった事があるはずなんだよね。“バンドつまんねーけど、友達と話していて、今が最高だな!”って言って、しばらくするとバンドが楽しくなってきて“バンド最高だな!”って、より仕事に没頭していくみたいな。その歳どしで楽しい事って変わっていくから。高校生でみんなでカラオケに行って騒ぐのが楽しい!っていう場合だったとして、それぐらい今が1番楽しいっていうは良い人生なのではないかなと思いますよ」

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鈴木ちなみに今1番楽しい事って何よ?何のために生きてんのよ!!

斎藤「おお〜!」

田淵「え〜!?イヤだ!カッコイイ事言いたくない!」

斎藤「田淵先生、貴雄先生がすごいなと思うのは…例えば田淵先生は、飛行機で移動している中、新幹線で移動している中とかでさえ仕事をするわけよ。パソコンを開いて」

鈴木「ひたすら曲を作ってるもんね」

斎藤「そんなの絶対に俺には無理だもんね。オンオフのメリハリを付けないとオン出来ないのに、田淵先生はずっと仕事をしているから…それは“楽しいんだろうな”って思うの」

田淵「楽しいっていうか“ハマっちゃう”って考えるといいかもしんないね。そのハマっちゃうモノみたいなもので、仕事やり出したり曲を作り出したりしたら、寝なくていい!食べなくていい!完成したらその曲を永遠と聴いちゃうから」

斎藤&鈴木「うん…!」

田淵「とかやっているとその間、“俺、生きてて良かったなぁ〜!”って言ってて、翌日もそこそこ生きるっていうのはあるかもしんないね」

鈴木「じゃあ“バンドにハマっちゃってるの?今”

田淵「えっ!?いやぁ〜!!そんなもんはもう…!」

斎藤「(笑)」

鈴木「斎藤は?」

斎藤「えっ!ゴメン、鈴木先生の話をしていい?」

鈴木「あ〜ゴメンゴメン!鈴木先生の話してして!」

斎藤「鈴木先生はあんまり見せないけど、非常に練習熱心なんだよね」

鈴木「いやいや…(照)」

斎藤「毎日欠かさずやるでしょ?それは回路的に筋トレみたいなもんで。筋トレって何日かサボると今までやってきた事が無駄になったりするじゃん?だから“今日はこれをやらなければいけない”って事が無かったとしても、“練習をする”事をちゃんとキープしてやってるじゃないですか」

鈴木「うん!」

斎藤「だからそれもある意味‘楽しい自分’っていう所に目を向けて“今日何をするか?”って事を常に考えて生きているんだろうなって思ってて…」

鈴木「常にって程ではないけど、そうなんですよね!人間って‘精神的な子ども’と‘肉体的な子ども’を欲する生き物だなって思うんですけど…」

田淵「おお〜!」

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鈴木「普通に赤ちゃん、子どももそうなんだけど…精神的に“自分が生きて誰かに何か‘陽'の影響を与えられたかどうか”をすごく求める生き物だと思って。僕はすごくそうなんですよね」

斎藤「うん」

鈴木「だから自分にしか出来ない事をやって、誰かに生きる喜びを与えて死んでいきたいなと思っているから…そのためにまずは練習が基本なんですよね」

斎藤「うん!」

鈴木「それでそういう人生を歩みたい!そういう人生を歩む事が幸せ!だと思っているから。ある意味、俺はドラムだったりUNISON SQUARE GARDENにハマっている状態なんだろうね…宏介は苦じゃない?」

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斎藤「苦じゃない…何だろうね?でも、やっぱり間違いなくUNISON SQUARE GARDENが中心にあるんだけど、“ミュージシャンとしてのあり方”“UNISON SQUARE GARDENのボーカル斎藤宏介”が完全に一致していなくても良いと思ってるのね」

鈴木「はい」

斎藤「もうちょっと幅が広くて良いと思ってるし、ミュージシャンとしての自分自身が育って、それをUNISON SQUARE GARDENに反映させて、良い演奏をして、良い歌を歌えて、メンバーだったり目の前にいるお客さんたちが喜んでくれたら、そりゃあ楽しくてしょうがないですよ」

鈴木「じゃあ、バンドが好きなんだ?

田淵「(笑)」

斎藤「(照れながら)うん!

田淵「“好き”って言わせたがるね!」

鈴木「言わせようと思ってる(笑)」

斎藤「そりゃあ好きでしょ!」

鈴木「UNISON SQUARE GARDENの事はどうなの?」

斎藤「…愛してる!

鈴木愛してる!

斎藤「(笑)」


M プログラムcontinued / UNISON SQUARE GARDEN


斎藤「…終わりの時間が近づいて来ましたね(笑)」

鈴木「そうですか…」

斎藤「いや〜喋りすぎた〜!」

田淵「ダメですよ〜!真面目な話を電波に流すのは〜!ダメですよ!バンドなんですから真面目な話はしなくていいんですよ〜!」

斎藤「(笑)伝わったんですかね?RNのんたん*゚さんには?」

鈴木「色んな事を言ったからね、好きな所だけ拾ってほしいですけど…」

斎藤「そうね!」

鈴木「少なくとも僕らは今‘楽しい大人'は出来てますから!」

斎藤「楽しく過ごしてますよ!」

鈴木「まとめると、“今をもっと好きになる”になるって事に収まるんですかね?」

斎藤「“今をもっと好きになる”ってどこかで聞いた事があるような…」

鈴木「聞いた事あるね!」

斎藤「それ何でしたっけ?」

鈴木「いやぁ分かんないっすね〜」

斎藤「分かんない!?」

田淵「何だよ!そこは頑張りなさいよ!」

SCHOOL OF LOCK!


斎藤「今日は診察終わってしまうんですけど(笑)いよいよ来週は旭川東栄高校のみんなに協力してもらった
【 スクールソングプロジェクト Supported by カルピスウォーター SP 】スペシャル!!
僕たちが曲を作って、旭川東栄高校のみんなに合唱してもらった曲を生放送教室でオンエアします!」

鈴木「いよいよですね!」

田淵「そうだね!」

斎藤「ずーっとね、僕らの本業である医者を休み続け、曲を作り続け、色々やってきましたけど、ついに最終章を迎えるという事ですね!」

鈴木「そうですね!本当に良い日になったからね!」

斎藤「ぜひ聴いてほしいです!さらにその記念すべき日にですね、僕らのNEWシングル『10% roll, 10% romance』を初オンエアします!

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鈴木「田淵ってまぁ〜俺らに曲の話をしない!俺らに対しても、ファンに対しても!」

斎藤「うん!」

田淵「ほうほう…」

鈴木「俺なりに曲を解釈してドラムを叩くんですけど、『10% roll, 10% romance』は自分の中で“人生を10%楽しく彩れる物”これがやっぱりバンドの存在意義だなって思うので!」

斎藤「そうだね」

鈴木“10% roll”のロックンロールバンドが“10%のromance”を作っていくと…!

田淵「なるほど!なるほど!」

鈴木「そう思って僕は叩いてますよ」

田淵「いや深い!深いぃ〜!」

SCHOOL OF LOCK!


SCHOOL OF LOCK!


斎藤&鈴木「(笑)」

田淵「バー上げちゃうんだから!」

斎藤「それ“深イイ話”でしょ!(笑)」

SCHOOL OF LOCK!


斎藤「でも僕らとしても非常に手応えのある曲、“今年のUNISON SQUARE GARDENはこれだ!”って言える曲が出来ましたし、シングルとしては2015年にリリースした『シュガーソングとビターステップ』以来!その2年分のUNISON SQUARE GARDENが詰まりに詰まった代表する1曲が出来上がったと言っても過言ではない!」

田淵「期待してくれい!」

斎藤「期待してください!ぜひ来週19日(水)の生放送教室で聴いていただけたらと思います!では今夜の診察は以上です!」


M 未完成デイジー(D.A mix) / UNISON SQUARE GARDEN


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