このユニゾンLOCKS!で実施している
【スクールソングプロジェクト supported by カルピスウォーター】。
ユニゾン先生の楽曲提供が決定した北海道旭川東栄高等学校。
先週、合唱曲の解剖を行ない、楽曲の方向性も決まってきましたが…。
(♪〜ピアノを弾いている田淵先生)
田淵「♪ありがとう〜ありがとう〜ありがとう〜」
斎藤&鈴木「♪ありがとう〜」
田淵「パクリかこれは(笑)…」
そんな中!またしても斎藤先生が…
「SCHOOL OF LOCK!の生徒のみなさん、こんばんは。
UNISON SQUARE GARDENの斎藤宏介です。
特殊な力を使って直接、生徒のみんなの頭の中に話しかけています。
今、聞いてもらっているのは僕たちがミーティングしている声です。
【スクールソングプロジェクト supported by カルピスウォーター】。
引き続き、合唱曲の制作作業を急ピッチで進めています。
正直、こうやってみんなの頭の中に話しかけず、
普通に説明すればいいのですが、
最近、この感じを何となく気に入ってしまい、乱用してしまっています。
ちなみに最近、僕はボイスパーカッションにハマっています。
それでは今日はこの辺で…。○×▲◇!!!」
田淵「斎藤くん、ボイスパーカッション!」
鈴木「やろう?」
斎藤「♪ブッブッカッ!ブォーンブロロローーー!」
鈴木「すごいな(笑)」
田淵「♪ま〜だまだまだやれるよ〜…」
斎藤「ま〜だま〜だブッブッカッ!」
田淵&鈴木「(笑)」
田淵「出来てきた?」
鈴木「これ煮詰まってるなぁ…」
斎藤「来週の診察くらいには完成してるんじゃないかな〜?」
田淵「今ので、ほぼ出来てきたからね」
斎藤「はい (笑)それではユニゾンLOCKS!始めます!」
M 徹頭徹尾夜な夜なドライブ / UNISON SQUARE GARDEN
斎藤「4月にスタートしたツアー『fun time holiday6』。ついに本日、クリープハイプとのツーマンをもって終了しました!全12本、僕たちが単純に純粋にカッコイイと思うバンドを呼んで、ツーマンライブをやるというイベントだったんですけれども。やっぱり、楽しいもんだね?」
田淵「そうですね」
鈴木「楽しかったね」
斎藤「僕らがこう…思春期にバンドを始めたばっかりの時に聴いてたようなバンド、”これを聴いて育ちました!”というバンドと、最近幸運な事にやらせて貰えるじゃないですか?」
田淵&鈴木「うん」
斎藤「今度は逆に、僕らの事を聴いてくれているバンドを始めたばっかりの若い10代の子たちが”僕ら(ユニゾン)が好きなバンド”って事でどれどれ聴いてみよう!ってなるのは非常に素晴らしい事だと思います」
田淵「うん、そうやって広がっていくのは良い事だ!」
斎藤「そうやって音楽を広げられたら良いなというわけで…!」
田淵&鈴木「おおっ!?」
斎藤「今夜は生徒のみんなが多分、聴いた事のない曲を紹介していきたいと思います!」
『Oben’s Playlist(オーベンズ・プレイリスト)』
斎藤「我々、医療関係者じゃないですか?」
鈴木「あっ…はいはい!」
斎藤「忘れてた?(笑)」
鈴木「はいはい!」
田淵「僕、ちんぷんかんぷん。まだ分かってない(笑)」
斎藤「‘Oben’っていうのは医療業界の用語で‘指導医’という意味なんですが、本日は指導医のごとく、ちょっと偉そうに生徒のみんなが普段接しないであろう音楽を紹介していきたいと思います!まず誰からいきます?」
鈴木「僕からいきましょうか。僕が聴いてもらいたいのは、ドイツ人の女性ドラマーであるアニカ・ニリーズの『Alter Ego』っていう曲。ボーカル無しでドラムの方が曲を作って打ち込んで、そこに対してドラムを生演奏して…」
斎藤「あ〜なるほどね!」
鈴木「それをCDだったり、YouTubeで聴けるようになっているというヤツなんですが、ドラムが入っていない音源も同時にリリースしているんですよ」
田淵「レコーディングでドラムだけごっそりミュートするって事ね?」
鈴木「そうそう!なので、その2つを聴き比べてもらって、”こういう感じなんだ”っていうのを感じてもらえたら…。それではまず”ドラムが有る方”を聴いてもらいましょうかね」
M Alter Ego / Anika Nilles
鈴木「普通、1小節毎に”ジャーン”とか決まんなきゃいけないのが、全部決めずに8小節かけて1つのフレーズにするみたいな…。すごいんですよ!」
斎藤「何か、急にテンポが変わった様に聴こえる部分もあるんだけど、そういうわけでは無さそうだね?」
鈴木「変わったわけではないですね」
田淵「ドラムが無いのを聴いてみると、そういうのが分かるって事だよね?」
鈴木「そうだね。スネアを4つ打ちで打っている部分もあるんですけど、それをズラし始めたりする遊び心もいいんですよ」
田淵「即興の人なの?」
鈴木「いや、かなり作り込んでいると思うよ。聴いてる感じは…。全てのフレーズを決めていると思う」
田淵「面白い!」
鈴木「ではドラムが無い方を。これは”カッカッカッ”っていうメトロノームの音だけは入っています。それでは聞いてください!」
M Alter Ego (Minus Drums) / Anika Nilles
鈴木「(曲に合わせて)ドゥクドゥクドゥクドゥク・タン・チッチー、ドゥクドゥクドゥクドゥク・タン・ツッツッ・ドッ・パーン…!」
田淵「なるほどね!“キミだけのオリジナルドラムを作っちゃおう”っていうコーナーね。『ねるねるねるね』みたいな感じだね」
斎藤「(笑)」
田淵「自分で作っちゃおうみたいな」
斎藤「昔のシングルCDってカラオケ・バージョンが入ってたりするじゃん?」
鈴木「斎藤さん、それです!」
斎藤「ドラム・カラオケって事だよね?」
鈴木「そういう事ですね」
斎藤「本当に突き詰めている方なんだね」
鈴木「突き詰めてるね〜!これ、でも大丈夫ですか?すごいストイックな時間が流れてますけど…(笑)」
田淵「こういうコーナーなんだね!」
斎藤「大丈夫!(笑)今日は貴雄が先陣切ってね、趣旨に沿ってくれたから」
田淵「そうか!」
斎藤「じゃあ次は僕が紹介したいんですけど…僕も対になっている曲で…」
田淵「ええっ!?」
斎藤「矢野顕子さん…」
???「……ええ!(女性の声?)」
鈴木「あれ!?いらっしゃる?」
斎藤「まさかスタジオに?」
???「私?」
田淵「これはもういいや(笑)」
鈴木「このくらいにしておこうか(笑)」
斎藤「矢野顕子さんの曲で『ひとつだけ』って曲があるんだけど、これを僕が大好きなGRAPEVINEってバンドがデビューアルバム『退屈の花』の中で『ひとつだけ』にインスパイアされて作った曲があるんですよ…それが『1&MORE』って曲」
田淵&鈴木「おお!」
斎藤「AメロBメロはメロディーも全然違うんだけど、サビになると”おおっ!”ってなるのよ。それで、僕は音楽を真似ていい物だと思っていなかったらから、初めて聴いた時は”あっ!GRAPEVINEパクった!”って思ったのよ」
田淵「なるほど」
斎藤「それで紐解いていくと、矢野さんご本人にちゃんと断りを入れてリリースされたっていう事で矢野顕子節、そしてGRAPEVINE節が非常によく出ているこの2曲を聴いてもらいたいと思います」
M ひとつだけ / 矢野顕子
M 1&MORE / GRAPEVINE
斎藤「この矢野顕子さんの『ひとつだけ』っていう素晴らしい名曲ですけど、これに対してGRAPEVINEの田中さんの切り口でさ、女性目線でズバッと切り取ったのが『1&MORE』」
田淵「うん」
斎藤「矢野顕子さんの『ひとつだけ』の歌い出しは”♪欲しいものは たくさんあるの”っていう歌詞から始まるんだけど、『1&MORE』は”♪あたしだって 欲しい物は 沢山あるの”って歌い出し」
田淵「会話をしているような感じなんだね?」
斎藤「そうそう。『ひとつだけ』に田中さんが思った事を女性目線で書いた曲ですね」
斎藤「それでは、最後に田淵いきますか?」
田淵「はいはい!(二人共)そういう切り口か…。まぁ聴いた事の無い曲を紹介って事だから世代的に知らないのを選んでおけば間違い無いだろうという事で。僕からの特に説明する余地も無いので…流します!」
M 傷だらけの天使になんてなりたいとは思わない / INFIX
田淵「これはね、唐沢寿明さんが出演していた『新・西遊記』っていうドラマの主題歌」
鈴木「初めて聴いたな」
田淵「そうなんですよ。この頃はドラマの主題歌ってCDがめちゃ売れていた時代だから、INFIXは違うけど、1枚しかシングルを出してないような人たちがすごい結構いて…」
斎藤&鈴木「うん」
田淵「その中でINFIXっていう人たちが『新・西遊記』っていうドラマのオープニングになっていて。俺、それを強烈に覚えていて、大人になって色々買い直す流れがあって、このバンドに限らず…。だから色々探ってみると、この頃のドラマの主題歌って謎に良い曲が多い」
斎藤&鈴木「へぇ〜」
田淵「これ!あなた方が”対になっているシリーズ”だから…僕この曲を聴くとどうしても対になっている『新・西遊記』のエンディングテーマ『100万光年の彼方』っていう曲も覚えているんだけど…」
M 100万光年の彼方 / INFIX
斎藤「これ、いつ頃?」
田淵「えっ!?90…94年か!小学校の頃かな?」
斎藤「なんかさ、イントロの音だけで時代感が出るてよね?」
田淵「出てるね」
斎藤「例えば、僕らが今やっている音楽を10年後に聴いたらどういう風に聴こえるのかな?」
田淵「あぁ〜!」
斎藤「ちょっと楽しみではあるよね」
田淵「イントロを聴いた時に”音が…!”って言われるのかな?(笑)」
斎藤「言われるだろうね。強烈に時代を表しているからさ」
田淵「まあーあるよね!時代時代にその音が。それこそ今は、この10年くらいBPMがクソ速いし…10年前に比べるとテンポの速さが当時からしたら考えられない事だったりするから」
斎藤「でしょうね」
田淵「10年後はまた違う事になっているのかもしれないけど」
斎藤「今日は『Oben’s Playlist』という形でお送りしたんですけど…」
田淵「趣旨として大丈夫だったのかな?(笑)」
鈴木「学術的な意味があった授業だったんじゃないですか?」
田淵「しかし患者来ないですね…(笑)」
斎藤「たまには良いじゃないですか?」
田淵「”たまには…”って、毎週こんなんばっかだぞ!(笑)」
斎藤「そうですか?」
田淵「本当に患者来てんのか?」
斎藤「来てますよ!来週くらいには来るんじゃないですか?」
田淵「本当ですか?」
斎藤「では、今夜は以上です!」