(チャイム……)
斎藤「久しぶりに3人揃って白衣を着ていますが…!」
鈴木「はい」
斎藤「ここ4週間は対談授業を。田淵はLiSAと」
田淵「うん」
斎藤「僕はSKY-HIと、そして鈴木貴雄は茂木欣一さんと」
鈴木「うん」
斎藤「しかも欣ちゃんに至っては2週連続で!」
鈴木「お〜!」
田淵「取れ高が多かったからね〜!」
斎藤「2週も対談させてもらったんだけど…!俺、欣ちゃんとの対談1週目をリアルタイムで、新幹線の中で聴いてたけど」
鈴木「うん!」
斎藤「貴雄の雰囲気が、’恋する乙女’でしかなかった!(笑)」
田淵「ふ〜ん!」
鈴木「職員にも言われましたね〜。”恋人同士の会話を聴いているみたいで照れた”って(笑)口説いている所を見せられてるみたいな…!」
斎藤「あ〜!」
鈴木「なんか…”本当に○○だからあなたの事が好きで…”、女性だったら最後に”だから付き合ってください”って付くかもしれないですけど、それは欣ちゃんなので」
田淵「それは欣ちゃんなんだ…(笑)」
鈴木「でも、SKY-HIと、LiSAとの対談も(放送後記)を読みましたよ」
斎藤「LiSAちゃんはどうだったの?」
田淵「いつも話している温度感だった気がするね」
斎藤・鈴木「うんうん」
田淵「あの子は人前だと、すぐイイ子ちゃんになるから…」
斎藤「おっ」
田淵「”そういう話をしても面白くないな”と思った気がするね」
鈴木「でもそこに’次のLiSAがある’っていう風に…!」
田淵「あ〜……まあまあ!そうなのかな?あんまり彼女の未来に対して、何かを期待してどうのこうのってわけじゃなかったけど、話しやすい話題を選んだけどね」
鈴木「感じたけどね…!」
田淵「そうですか?」
鈴木「田淵はなかなか毒舌というか、尖った視点というか真っ直ぐな視点を持っているからキツイ発言も実は多かったらしくて…!」
田淵「あ〜!LiSAファンは敵に回しただろうね」
斎藤「でもさ、“田淵智也とLiSA”の組み合わせは、曲を作るとめちゃくちゃ神曲が生まれる、’間違いない組み合わせ’って言われてるじゃないですか?」
鈴木「うんうん」
田淵「とんでもないです」
斎藤「それがあるから神曲が生まれるんだな…と」
田淵「何人かは“黙って曲だけ作ってりゃいいんだ”と思っててくれても…!」
斎藤・鈴木「(笑)」
田淵「そのくらいのバランスがいいじゃないですか!」
鈴木「あの対談でもだいぶカットされていたらしいですからね」
田淵「そうですね。暴言・失言が大幅にカットされてそう」
斎藤「よく嫌われないね、LiSAちゃんに(笑)」
鈴木「愛があるからね!」
田淵「何だろうね?」
鈴木「根底に愛があるからだよ」
田淵「漫才みたいなもんなんじゃない?」
斎藤「あ〜!」
田淵「冗談言って”おいっ!”みたいな感じのツッコミのし合いみたいに」
斎藤「なるほどね」
鈴木「あとは、斎藤宏介とSKY-HI!」
斎藤「ここはもう安定というか…(笑)」
鈴木「同じ高校の先輩後輩の仲ですからね」
斎藤「うん、1個下の彼の事を、本当に僕は尊敬もするし、応援するし、“スゲェな!”って思ってるので、それを真っ直ぐに伝えました」
鈴木「彼はラップだけじゃなくて”ドラムも叩ける”って言うからね」
田淵「ほう」
斎藤「ドラムも叩けますね」
鈴木「彼をユニゾンのドラムにしたら良いじゃない!」
斎藤「何、嫉妬してんの?(笑)」
田淵「イヤな関係になってきたぞ〜」
鈴木「SKY-HIをユニゾンのドラムしたら良いじゃない!ドラム叩けるし、あれでしょ?ユニゾンのドラムを誘う時も、最初SKY-HIを誘ってたんでしょ?」
斎藤「いや、おもしろおかしく話したけど…。言わせてもらうけど!」
鈴木「はいはい」
斎藤「貴雄のほうが良いドラム叩くって!」
鈴木「いや〜!今、言われてもね〜!」
斎藤「(笑)違う!順番として、俺がまだ貴雄の事を知らなかった時に、同じ高校にドラムを叩けるヤツがムッくんとSKY-HIしかいなかったの!」
鈴木「ムッくんって誰よ!(笑)」
斎藤「ムッくんは水泳部のヤツ!」
鈴木「つまり、俺は3人目…3人目かぁ!!」
田淵「(笑)」
斎藤「ムッくんは…!」
鈴木「2人目で既にショックを受けていたのに、実は3人目か!あ〜これはもうダメだ…」
斎藤「”ムッくんはそもそも違うね”って話になっていて…!」
鈴木「わかった!もうユニゾンLOCKS!もう始めてくれ!」
斎藤・田淵「(笑)」
鈴木「2人で始めてくれ!」
斎藤「というわけで…!今日は1ヶ月ぶりに3人そろってのユニゾンLOCKS!」
鈴木「はい」
斎藤「始めます!」
鈴木「2人で?」
斎藤・田淵「(苦笑)」
斎藤「久しぶりに3人揃ったのですけども、僕らは半年間の期間限定でこの診察室を借りてる話をしていたじゃないですか」
田淵・鈴木「はい」
斎藤「だから9月が終わったら、この部屋を出なきゃいけないんですよ。ユニゾンLOCKS!気が付けば、残り3回ですって!」
田淵・鈴木「うん」
斎藤「本業に戻るんですけど」
鈴木「ほうほう!」
田淵「思い出したようにね」
斎藤「生徒のみんなの悩みを診察する事が本業なので、せめて残りの時間は出来る限り生徒の診察をしていきたいと思います」
■助けてください。
9月の文化祭で、シュガーソングとビターステップをクラシックギターで7人で弾くのですが、うまくいきません。主旋律と田淵さんパートのハモり、ベース、コードの3パートなんですが、それぞれにポイントってありますか?自分たちのレベルに合わない高レベルなものを選んでしまい、とても大変です。でも、大好きな曲なので、成功させたいです。
助けてください!!
コツを知っている方も是非教えていただけると嬉しいです。
redmoon
女性/14/兵庫県
女性/14/兵庫県
斎藤「7人!?ちょっと待って…主旋で1人、田淵のハモリで1人、ベースで1人、コードで1人…」
鈴木「なんか、主旋律と田淵さんのハモリを1つとして考えてるみたいで、それにベースとアンサンブルコードと。その辺も聞いてみましょうかね?」
斎藤「うん」
鈴木「もしもし!」
redmoon「もしもし!」
鈴木「redmoonちゃんですね!」
redmoon「こんばんは!」
鈴木「redmoonちゃんはギター部に入っていると」
redmoon「はい」
鈴木「いつからギターをやっているんですか?」
redmoon「中学に入ってクラブ活動で初めてギターを触りました」
斎藤・田淵「なるほど!」
鈴木「今14歳だから…2年目か!」
redmoon「はい」
鈴木「僕ら一応、楽器を触って14年、15年くらいやって、『シュガーソングとビターステップ』は今もライブでやってますけど…」
斎藤「うん」
鈴木「僕らでも大変だからね!」
田淵「”間違えちゃった♪テヘッ〜!”」
鈴木「言ってますからね!」
斎藤「(笑)」
鈴木「これを乗り越えたらすごいですね!」
redmoon「はい…!」
鈴木「文化祭があるんですか?」
redmoon「はい!近々あって、同じ学年だけで弾くので。今年引退される、私たちに一からギターを教えてくださって、たくさんの舞台を一緒にやった先輩方の前で。7人の成長を示せる最後の機会なので」
斎藤「うんうん」
鈴木「いいですね〜」
redmoon「そのはなむけの気持ち、感謝の気持ちも込めて弾きたいと思っています」
鈴木「これ、フルコーラスやるんですよね?」
redmoon「はい」
鈴木「結構、難しい所もあるんじゃないですか?」
redmoon「苦戦してます」
鈴木「おっ、どんな感じですか?練習状況は?」
redmoon「とにかく間奏をひたすら…」
斎藤「そうね」
redmoon「他はだいぶマシなんですけど…間奏が壊滅的で…!」
田淵「壊滅的(笑) まあ壊滅的な間奏だもんね」
斎藤「そもそもね」
鈴木「成功しても壊滅的だもんね」
田淵「そうね〜」
redmoon「ギターがあるので弾いてみたほうが分かりやすいと思うんですけど」
斎藤・鈴木「おおっ!」
田淵「用意がいい!」
(RN redmoonが弾いてみる)
3人「お〜!」
redmoon「だいぶゆっくりでも全然出来なくて…」
斎藤「いや上手上手」
鈴木「ね、これ間奏部分のフレーズですよね?上手だよね」
斎藤「上手だよ!」
redmoon「朝早くから、夜遅くまでずっと練習で…」
鈴木「ですよね〜」
redmoon「幸せだったりもするんですけど、全部の曲の中で1番危険で…!」
鈴木「僕は思ったんですけど…テンポが速いんだよね!16分音符で細かいフレーズを弾くのが…基本的な技術は出来てると思っていて、1つの考え方として”テンポを下げる”っていうは良いとは思います」
斎藤「うん」
鈴木「ユニゾンの楽曲のテンポだったらBPM135くらいでやってるのかな?どうなの?」
redmoon「多分、原型でやってると思うんです」
鈴木「やっぱり」
斎藤「原曲通り」
redmoon「この曲は全員で選んでいて、他にも色んな曲があったんですけど、全員が”この曲がいい!”って選んだので。なるべく原曲に近い形で」
斎藤「テンポを落とさずにやりたいっていうロマンがあるなら大事にしたいね!」
田淵「言っちゃったからには鬼練しかなかろう!」
鈴木「鬼練しかね…俺らも鬼練したからね」
田淵「めちゃめちゃ厳しい事を言うと、今言ってる内容では、期日が近いです、テンポは落としたくないです、って言ってるって事は”もうそれでやるしかない”と自分で思ってるからそう言ってるわけだよね。ここで打開策としてテンポを落とすっていうのは’逃げ’になっているから、それはもう選ばないで、聴いてる方がどうとか、先生がどうとかじゃなくて、7人が何をやりたいかが大事な気がしていて」
斎藤「そうだよね」
田淵「7人が”時間は無いけど、元のテンポでやりたいんだ!ここに関しては失敗してもいいから、自分たちで何かを成し遂げたいんだ!だから私はもうギリギリまで鬼練するんだ!”って言って”よしやろう!”って7人でなるなら、あとは失敗しても、少なくとも7人の中では責めないじゃん」
鈴木「うん、それにしよう!」
斎藤「それだけ情熱もあって、こだわりもあって、朝から晩まで毎日毎日練習してっていう、その気持ちがあるだけで大正解な気がするけどね」
鈴木「そうだね」
斎藤「”先輩たちに色々教わったから、良い所を見せたい”っていう気持ちこそが、すごく大事な気がするし。思うままにやったら失敗しても成功な気がする」
田淵「あとは、めっちゃ失敗した思い出が10年後には笑い話になってるとかね」
鈴木「それいいね!絶対に映像を押さえておきましょう!」
田淵「僕がDragon Ashを文化祭で歌って、足がつって離脱した時の…!」
斎藤・鈴木「(笑)」
田淵「あの時は”終わりだ…”って思ったけどね!」
斎藤「俺は大爆笑したけどね(笑)」
田淵「今、思い返すと最高(笑)”あそこで動けなくなった…俺、最高!”ってね」
鈴木「redmoonちゃん、いかがでしょうか?」
redmoon「ありがとうございます!勇気が…!」
斎藤「いいですね」
redmoon「失敗しても良くはないけど、なるべく成功に近い形で自分たちが満足できて、胸を張って”私たちが『シュガーソングとビターステップ』を7人で弾き切ったんです!”と言えるように!」
鈴木「redmoonちゃん、火がついてるね!」
斎藤「いいね!」
田淵「やっぱり7人で話すのが大事だよね!」
鈴木「最後に1つだけ聞いていい?曲の最初ってどうやって始まるの?」
redmoon「曲の最初は、代表の子がクラシックギターのボディを’コン・コン・コン・コン’って4回叩いて、パンッと入るんですけど」
鈴木「じゃあ”ワン・ツー・スリー・フォー!”で始まるんだね」
redmoon「はい!」
鈴木「俺が聴きたかったのは、ギターのボディを『シュガーソングとビターステップ』のイントロにあるドラムのように’ドゥタラタ・ドゥタラタ!’ってやってくれるのを…!(笑)」
田淵「新たな壁を課しちゃったよ!(笑)」
斎藤「あれは難しいよ…!出来ない!出来ない!」
鈴木「気にしないでください!出来たら嬉しかったので…(笑)聞かなかった事に出来る?」
redmoon「はい(笑)」
田淵「(笑)」
斎藤「思い切って演奏してきてください!」
鈴木「前を向いて楽しくやったらね!」
redmoon「はい!」
鈴木「redmoonちゃんありがとうございました!」
redmoon「ありがとうございました!これからも頑張ってください!」
3人「ありがとう!」
M シュガーソングとビターステップ / UNISON SQUARE GARDEN
斎藤「いや〜楽しかったね!」
鈴木「うん」
斎藤「redmoonちゃん、こだわりの強い子だったね。絶対にテンポは落としたくないって。俺、そういうの大好き!」
田淵「そういうのって話して分かってくるもんだよね、どこが譲れないのか、どこで勝負したいのかって。話して出てくるのがよく分かる一幕でしたね」
鈴木「うん」
斎藤「でもまあ嬉しいじゃん、俺らがこうやって作った曲をあれこれかき回してくれるのが」
鈴木「嬉しいね!イントロのドラムはやってくれないですけどね(笑)」
斎藤・鈴木「”カン・カン・カン・カン…」
鈴木「”タララッタッタ〜♪”で。まあ!そもそも僕…ユニソンのドラム2番目ですしね…」
田淵「あっ!戻ってきたこの話題!」
鈴木「2番目のドラムですしね」
斎藤「でも正しくは、日高くんに最初に言って、その次は田淵のお兄ちゃんに言ってるから、ドラフト…3位!」
鈴木「ちょっと!ムッくんを入れると4位!?」
田淵「あと、ヨシダマナブくんを入れると…」
鈴木「誰だよ!」
斎藤「ヨシダマナブくんいた!」
鈴木「5番!?」
田淵「カワイ先生ね」
斎藤「あ〜カワイ先輩ね!」
鈴木「6番?」
田淵「じゃあもう…(笑)」
斎藤「育成枠で(笑)」
鈴木「育成枠?」
斎藤「高校の時、学校違ったもん〜!」
鈴木「そうだけども」
斎藤「貴雄に一緒に演奏しようって簡単に言えなかったから」
鈴木「なるほどね、こういう大人の言い訳ね」
斎藤「という事はあったよね〜」
田淵「という事…(笑)」
斎藤「まあいいじゃん!今が楽しければさ!」
3人「(笑)」
鈴木「良いまとめですね!!(笑)」
田淵「ザラついてきたぞ!(笑)」
鈴木「では、今夜の診察は以上です!」
M 天国と地獄 / UNISON SQUARE GARDEN