鍵のスクールドクター診察開始!!

ユニゾン LOCKS! 2017.4.5 水曜日

SCHOOL OF LOCK!


教頭「今週からこの時間はUNISON SQUARE GARDEN先生が登場!」

校長「早速、担当教科を発表して頂こうと思います!」

教頭「それでは、斎藤先生お願いいたします!」

斎藤「はい!」


(カッカッカッ…)


校長「黒板に書いてくれるという事ですね…。」

教頭「先ほどは”先生といえば先生”と仰っていましたが…!」

斎藤「書けました!僕らUNISON SQUARE GARDENが担当する教科は、鍵のスクールドクター!」


SCHOOL OF LOCK!



(チャイム…ピッ…ピッ…)


SCHOOL OF LOCK!




■相談です
田淵先生に相談です。
私は曲を作るのですが、どうしてもコード進行が似通った曲になってしまったり、曲調が、似ていたり終わりのコードが前と同じになってしまったりと、癖が出てしまうことがとても多いです。
自分の満足がいく曲を作りたいと思えば思うほど、焦って似たような曲を作ってしまいます。
田淵先生の曲は、すごく広い世界のようで、聴いていて楽しくなります。田淵先生のように、多彩な曲調の曲たちを作りたいです。どうしたらいいですか?
ゆにたぶ
女性/15歳/宮城県




鈴木「早速、電話してみましょうか!…もしもし!」

ゆにたぶ「もしもし!」

鈴木「お名前を聞かせてください!」

ゆにたぶ「宮城県15歳RNゆにたぶです!」

斎藤「ゆにたぶさん。」

鈴木「中1高1は…多感な時期!!

斎藤&田淵「(笑)」

田淵「いいね~!」

斎藤「すごいね!15歳で曲を作ってるんだね?」

ゆにたぶ「作曲コンクールっていうのがあって、曲作るのが楽しくて、また曲を作りたいなって思ってやり始めました。」

斎藤「作曲コンクールっていうのは学校の行事?」

ゆにたぶ「市の行事であって、そこから県大会もあって…。」

斎藤「そんなのもあるんだ!」

田淵「それは育つね~。」

SCHOOL OF LOCK!


斎藤「今ままで何曲くらい作ってきたの?」

ゆにたぶ「今まで…3、4曲作って、1曲作りかけです。」

斎藤「なるほど。田淵先生。そんなRNゆにたぶさんからの、コード進行が似通ってしまうという悩みですが…。」

田淵「なんかあるんだね、得意なコード進行が。」

斎藤「けっこう‘王道な感じ’ってサイトに載ってて、ちょっと乱用しちゃってるんですけど。Fm7 (エフメジャーセブンス)からGm7(ジーメジャーセブンス)、Em7(イーマイナーセブンス)、Am(エーマイナー)です。」

田淵「おお~!売れる曲の進行…!(笑)だいたい売れる曲は全部コレ。」

鈴木「へぇ~。」

斎藤「でも15歳でm7(メジャーセブンス)なんて僕、分からなかったもん。」

田淵「ピアノが弾けるからそこは強みだよね。ピアノ弾きならではのコードだね。」

SCHOOL OF LOCK!


斎藤「メロディーも自分で作っている?」

ゆにたぶ「はい。」

鈴木「どうやって作ってるの?」

ゆにたぶ「思い付いた曲とか鼻歌をピアノで弾いたりして、適当な感じで始まって、いじって作っていきます。」

鈴木「ベースとかドラムはどうしてるの?」

ゆにたぶ「ベースは色んな曲を聴いてみて、“こんな動きをしてるんだな”っていうものを参考にして入れて…。」

鈴木「すっごいな…。」

斎藤「1人でやってるんだ…!」

ゆにたぶ「ドラムはそこら辺にあるイイ感じのモノを叩いて入れています。」

田淵「めちゃカッコイイ(笑)」

鈴木「例えば何を叩くの?」

ゆにたぶ「ハンドクリームを入れているケースとか、辞書とか机を叩いてます。」

斎藤「前衛的!」

鈴木「じゃあ1番好きな音は?叩いてて気持ちイイやつ。」

ゆにたぶ「1番気持ち良いのは机に付いてるライトです。」

田淵「(笑)」

鈴木「イイね~!!」

田淵「(笑)」

斎藤「机に付いてるライトね(笑)どんな音がするんだろう(笑)」

田淵「スゲェな!YouTubeでも公開できるぞ、ソレ!」

ゆにたぶ「(笑)」

田淵「録音はしてるの?」

ゆにたぶ「録音はチューナーでしてます。」

3人「チューナー?」

ゆにたぶ「吹奏楽部だったんですけど、その時に使っていたチューナーが録音できる物だったんです。」

斎藤「そんなのもあるんだ。」

田淵「それにピアノ入れて、鼻歌入れて、ベース入れてっていうのをやっていくんだね?」

ゆにたぶ「はい!」

田淵「多才!」

斎藤「凄いね。」

鈴木「ではRNゆにたぶさん。少々お待ちくださいね。」

ゆにたぶ「はい。」


(ドアの閉まる音)


斎藤「それでは…ユニゾンLOCKS!始めます!」


M シュガーソングとビターステップ / UNISON SQUARE GARDEN



斎藤「改めまして、UNISON SQUARE GARDENの斎藤宏介です。」

田淵「田淵智也です。」

鈴木「鈴木貴雄です。」

SCHOOL OF LOCK!


斎藤「早速、RNゆにたぶさんのお悩みを聞かせてもらいました。」

鈴木「はい。」

斎藤「先ほどRNゆにたぶさんと話した事は、‘問診’です。」

鈴木「問診だね。」

田淵「うん。」

斎藤「そう、我々は【スクールドクター】。」

鈴木「はい。」

斎藤「目に見えないラジオにも関わらず、3人…白衣着てます!

鈴木「そうなんです。」

田淵「着てるね~!」

斎藤「新品の白衣です。」

田淵「昔のタクシーみたいな匂いがするんだよね。酔っちゃう感じの。」

斎藤「清潔な感じの匂いだよね。ここから半年着ていくからね。最後は黄ばんでいくだろうね(笑)」

鈴木「そうだね。」

斎藤「そういえば、ドクター同士の会議を‘カンファ’(conference カンファレンスの略)って言うらしいんですよ。」

鈴木「うんうん。内科カンファ、外科カンファってね。」

斎藤「そうそう。で、今から僕ら3人で“悩みカンファ”をしていこうという。」

鈴木「分かりました!」

斎藤「先ほどのRNゆにたぶさんの問診の結果、

・曲を作っている。
・楽器も全部1人でやっている。
・ただどうしても曲が似通ってしまう。
・特にコード進行が似てしまう。


このようになりました。」

鈴木「コードの悩みか…鈴木ドクターはお休みかな?」

斎藤「ちょっと待って!!あるでしょ色々!」

田淵「でも手元のカルテによると、‘ドラムとかも叩いているけど、それも似てしまう’って書いてありますね。」

鈴木「でも俺が提案できるのは…、“机のライトもいいけど、家の蛍光灯も悪くないよ”って事ぐらい(笑)」

田淵「いいね(笑)」


SCHOOL OF LOCK!


鈴木「コードの悩みについてはどう思う?」

田淵「多分なんだけど…この子、相当凄くなる気がするんだよね!」

斎藤&鈴木「うんうん。」

田淵「言い方が悪いけど…すごく、なんか、ネジが外れている気がしてて…。」

鈴木「良い意味でね。」

田淵「多分、彼女は変に道筋を教えずというか、自由にやらせたほうが育つ気がする。‘コード進行が似る’っていうのは…、もうちょっと大人になったらすぐ分かると思うんだけど、だいたいの曲はだいたい同じコード進行だから大丈夫。」

斎藤「そうなんです。(小声)」

田淵「コード進行ってホント数パターンしかないんですよ。例えば‘F、G、Em、Am’っていうコード進行だとすると、頭の‘F’を‘Dm(ディーマイナー)’にしても、同じようなメロディーが乗るんですよ。‘代理コード’というか‘コードの置き換え’みたいな。結局そういう工夫をしているだけなんです。
そういう中で、1つのメロディーでコードの重ね方をトライしてみるっていうのも良いし、自分の好きなメロディーを作れるコード進行を知っているっていうのは、かなり今後の彼女の人生の礎になると思うんですよ。だから僕は逆に“このコード進行で100曲作る!”っていうのも面白いかなと思います。」

斎藤&鈴木「なるほど。」

田淵「コードの数って決まっている。ピアノの鍵盤の数も決まっている。良いメロディーとされる動きもだいたい決まってるんです。」

斎藤&鈴木「うん。」

田淵「そこに気付いてしまえば、“じゃあこの中で工夫していくほうが良いんじゃねえか?”っていうことで、冷静になってみると、同じコード進行で、全然意味合いの違うメロディーなんていくらでも書けるから。」

斎藤「そうだね。」

田淵「とにかく作りまくる。その時に、コード進行を完全に固定してみるっていうのも面白いかもしれないね。」

鈴木「うん。」

田淵「そしたら今度は、出来たメロディーのコードを1個を変えてみるとかね。‘G、F、F、G’を例えば‘G#dim(ジーシャープディミニッシュ)’っていうのにしたりすると、音色の聴こえ方が違ってきたりするからね。」

鈴木「うん。」

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斎藤「やっぱりコード進行って限られてるからね。僕らも、何曲も何曲も何百曲も作ってるわけじゃん?その中で“この進行ってあの曲と一緒だな”とか
“このテンポ感ってあの曲と一緒だな”とかあるし…。」

田淵「一緒一緒。」

斎藤「例えばキーが‘C’だったら‘ド、ミ、ソ’ってなってるじゃん。でも‘ド、ミ、ソ、シ’にしてみるとか‘ド、ミ、ソ、レ’にしてみるとか。その1個1個を自分で弾いてみて“こういう風に響いていくんだな。”と知っていく事が大事。
さらに、そのコードに対して、最初のメロディーがどこから始まるのか?でもだいぶ印象が変わるからね。その1個1個を自分で遊んで、どんどん引き出してに入れていく。そうすると、いつかそのシチュエーションがきた時に“あっ!そういえばこの引き出し使ってなかった!”ってなる事があるので、とにかく遊ぶ事だね。」

鈴木「斎藤先生は、ユニゾンの曲作りの時も田淵が作ってきた曲をちょっと良くして返すっていうか。田淵のまんまやる時もあるし、アレンジ加えて“オシャレになったな”とか思う時もあるし。そういう魔法をかけるドクターだよね。」

斎藤「ありがとう…!(照)」

3人「(笑)」

斎藤「なんか鳥肌立っちゃった(笑)気持ち悪い(笑)」


田淵「でもピアノ弾きは強いよね。ピアノが弾けるんだったら、すぐ分数コードも覚えるだろうし。」

斎藤オンコードね。」

田淵「RNゆにたぶは多分、本とか読める人だろうから、コード進行表ブックみたいな物を買って、“ああ、こういうコード進行もあるんだ。”って頭に入れておく。逆に言うと、世の中の曲ってそれしかないから。だいたい同じコード進行で出来てる。」

斎藤「でも、1個だけ言いたいのは…」

田淵「おっ!言え言え。」

斎藤「本に無いコードもあるよ。」

田淵「ああ、あるね。」

斎藤「本には無いけど自分は好きっていうコードも大事にしたほうがいい。」

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鈴木「鈴木ドクター的にはね、もちろん元々ある中でやるのも大事なんだけど。俺は、聴いた事の無いドラムを叩きたいと思ってるんですよ。田淵から曲を貰った時に、フレーズでも“普段だったらこう叩くけど、ちょっとこの音を変化させてみようか。”とか細かい試行錯誤を黙々とするんですよ。陶芸家の人が器を触って崩してみたいに…。」

斎藤「職人だもんね。」

鈴木「でも無駄な時間も多くて。そうやってひねって出てきたモノって、ハマらない事も結構多いんだよね。」

斎藤&田淵「うん。」

鈴木「”新しい事をやりたい!”って欲が毒になっちゃって、曲のポテンシャルを下げちゃう事もある。でもそういった事も、やって学んでいく。そうすると100個のうち7、8個くらいは“ハマったなこのフレーズ、魔法が来たな。”ってのが出てくる。そういうのストックしていくうちに、今度は普通にそういうフレーズが出てくる。そういう考え方もあると思うんだよね。そんなところかな?じゃあ、”悩みカンファ”もイイ感じに出来たのでRNゆにたぶさんとお話してみましょうか!もしもし!」

ゆにたぶ「もしもし!」


鈴木「お待たせしました。じゃあ改めてお伝えしましょうか?」

斎藤「そうですね。」

田淵「今までの話と全然違う事をしようよ!」

斎藤「”やめちまえ!”って?(笑)」

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田淵「具体的な事を言った方がいいんだよね。…どっちがいいかな?2つあって。同じコード進行になったはいいけど、それで似てないメロディーを作る事は出来ると思うので、その引き出しを増やすために他人の曲をいっぱい聴いたり、鼻歌で1音だけ変えてみるとか試行錯誤すると、“同じコード進行でもこんなに色んなメロディーが書けるんだ”って気付くと思う。1個壁を越えると相当楽になると思います。
僕は、同じようなコード進行で、同じような曲をたくさん作ってるんだけど、その中で違う曲に聴こえる工夫をする事に関しては、僕は才能があると思っています。その域まで来るとキミは壁を越えられると思う。なので…【 同じコード進行で100曲作る 】っていうのはどうでしょうかね?」

ゆにたぶ「ああ…!」

鈴木「素晴らしい!田淵先生からの処方箋!次は斎藤先生からの処方箋を伝えましょう。」

斎藤「斎藤先生的にはね、【気にすることないんじゃないかな】っていうのが正直。だってその曲ってさ、“これが自分の全てです!”ってわけでもなく、また次にも曲を作れるわけだし、その曲はその曲で完結して、また次の曲として全く違う新しい気持ちで臨めばいいと思うし。それが前の曲と比べてどうかはまだ考える必要は無いんじゃないかなと思います。」

田淵「うん。」

鈴木「では鈴木先生からの処方箋としては…、【自分と向き合って、自分で生み出していく】。すごい失敗をして、その中のひとつまみの成功を砂金堀りのように探していく作業。その金がどんどん集まってきた時に、のべ棒になり、宮殿になりと、どんどん大きくなっていくんじゃないかなと。」

田淵「おお…!」

SCHOOL OF LOCK!


鈴木「3人それぞれの処方箋を出したんですが、どの処方箋を自分のお薬とするかはあなた次第です。どうですか?」

ゆにたぶ「えっと、同じコードを使っちゃうので、そこから少しいじっていって曲調を変えてみたり、色んな新しい事を発見して、今までのコードも使っていって、新しい曲もいっぱい作っていきたいと思います!」

斎藤「うん!」

鈴木「これはベストな回答だね。」

斎藤「3人、誰も傷付けない!」

田淵「(笑)」

鈴木「でもこういう事なんですよ。3人それぞれの処方箋があるように、世の中には70億の人がいれば70億通りのお薬があって。」

田淵「おっ!ブルゾンちえみ、みたい。」

斎藤&鈴木「(笑)」

田淵「何人いるか知ってる~?」

鈴木「それて(笑)その自分だけの処方箋を作れるようになるのが1番だから。3人の処方箋を受けて、4人目の、あなただけの処方箋を作って頂けたらと思います。」

田淵「新しい自分、欲しくない?(笑)」

鈴木「欲しくない?」

斎藤「with B(笑)」


田淵「キミはちゃんと売れて、僕らに恩返ししてください!」

斎藤「そうだね!」

田淵「面白いと思うよ。キミは自由にやったほうがいいと思う。」

ゆにたぶ「ありがとうございます!」

斎藤「では、お大事に。」


M シューゲイザースピーカー / UNISON SQUARE GARDEN


SCHOOL OF LOCK!


斎藤「初めての診察でしたけど…。ちょっと緊張したね(笑)」

鈴木「緊張したね~。」

斎藤「ドギマギした。でも、これ面白いんじゃないかな?」

鈴木「面白いのかな?大丈夫?」

田淵「責任が伴ってくるよね。」

斎藤「でも3人いるから1人くらい責任ある事がさ…まぁ!最終的には貴雄が良い事言ってくれるしさ(笑)」

鈴木「(笑)」

田淵「助かる助かる。」

斎藤「これから半年間、生徒のみなさん、よろしくお願いいたします。では、今夜の診察は以上です。」

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