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カンナさん大成功です! 著者 : 鈴木由美子
selected by "青さ担当" ダンガリー先生
男としてこの世に生を受け、少年漫画ばかりを読んできた僕は、
少女マンガを敬遠し続けて生きてきた。
あの出会いがなければ、きっと今も変わらなかったと思う。
大きなきっかけをくれた少女マンガ。それが・・・・「カンナさん大成功です!」
出会いは今から数年前。
勇ましい大学時代の先輩が、少女マンガを読みながら、床にぶっ倒れ、腹を抱えて笑いもだえているという光景を目の当たりにした僕。
「少女マンガで抱腹絶倒!? まさか・・・」
大きな疑念を抱えたまま“少女マンガでは絶対に笑わない男のプライド”を装備し、猛々しく戦いを挑んだ僕は、いとも簡単に成敗されてしまった!!
「・・・お腹、痛っ!!」
とにかく面白かった。次々とページをめくってしまう要因は“笑い”にほかならなかったけど、読み進めていくにつれ、だんだんと浮き彫りになっていくテーマ。実はこのマンガのテーマは重くてとびきり深い。笑いという要素に隠れて、裏側に大きくそびえ立っていたのは・・・“差別”というとてつもなく太い幹だった。
主人公カンナは小学生の頃から顔にコンプレックスを持ち、
その顔のせいでいじめられてきた女の子。
差別は大人になっても変わらず、世の中の不条理に嘆く。
それは“美人は得をする”、“ブスは損をする”という不条理・・・・
全身美容整形によって美を手にした彼女は一転、積極的になり、以前、唯一優しくしてくれたイケメンの男性に近づいていく・・・という恋物語。
でもせっかく整形して美人になったのに、カンナさんは美人になりきれない。
そのなりきれない部分というのは・・・直しようのない性格。
美人にふるまおうとするものの、どこかでボロが出ちゃう。
それは・・・すごく美しい部分だということに本人は気付かない。
誰よりも人の痛みの分かる、心のとってもキレイな女性・・・
それが素のままのカンナさん。
家庭的で、優しくて、料理がうまくて・・・人のためにブスの気持ちを代弁する。
それは美人になったことで、浮き上がって見えてきた部分でもある。
心美人。
人が美しくなるためのヒントをこのマンガが教えてくれる。
それは・・・人の痛みを知ること。
カンナさんが最後、涙ながらに叫ぶ言葉・・・
「あんた、自分の分だけ給食配ってもらえなかったことある?」
「自分がいれたお茶を気持ち悪いって捨てられたことある?」
「前から歩いてきた見ず知らずの男にいきなり『おえー』っていわれたことある?」
「明日は死のう明日は死のうって思いながら生きたことあるの?」
カンナさんは誰よりも傷ついてきた人。
傷ついて、傷ついても生きてきた人。
だからこそ、人の痛みを誰よりも知ってるし、誰よりも人に優しくできる。
カンナさんの恋愛の大成功の裏にあったのはそんな純粋で美しい心。
決して外見の美しさじゃない。
外見を美しくするよりもまずは心を美人にしよう。
カッコつける前に、心をカッコよくしよう。
じゃないとかわいくなれないし、カッコよくもなれないと思う。
人の痛みが分かる人は、きっと誰よりも美しい。
人の痛みを知って、いつでも心を動かしていこう。
それがこのマンガを通してもらった僕のSWITCH。
オッス! ケータイ番長の桜田門だよ! 校長教頭、SOL講師陣、SOLの先生、そして生徒たちが熱い思いで紹介している作品にビビっと来ちゃったというキミ! アタイがその作品をゲット出来るようにリンク貼っといたよ!
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