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真夜中に、携帯電話が鳴った。
耳に飛び込んで来たのは、聴き馴染みのある“淋しい声”。
どうやら友達が、彼氏と別れてしまったらしい・・・。
うん、うんうん・・・。
口から出てくるのは相槌ばかりの、情けない私。言葉がのどにつまって出てこない。
せめて今すぐ会いにいけたらいいのに、
それもできない、無力な私・・・。
夜中の日記と、一人反省会は危険! とはよくいったもので、日記は、次の日の朝見たら恥ずかしくって破り捨てたくなるようなポエムを書いちゃうし、一人反省会は「何であたしはいるんだろう? 」なんて事まで考え出しちゃう。
そんな夜は、明けてくるオレンジ色の空へ
よく、この曲口ずさみます。
“キミ一人、この僕は、安らぎさえも、手渡せないけど、力の限り、この場所で、歌い続け、君に届け”
隣にいる友達一人、助けてあげられない無力な私が、唯一出来ることは、“祈る”こと。
風にのって、いつかこの歌が届くといいな。
友達にも、みんなにも。
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