こんばんは!私は、ペンション「シェ・プール」に泊まっている、おなごです!
先月、いきなりこのペンションにやってきた茂木くん!
なんだか気になるんだよなー!って思ってたら今日の朝、隣の部屋の茂木くんが叫び声をあげたので、助けに行ったの!
茂木:うおーーーーーーー!!!!!!!!
(ここから先は、誰が元彼なのか? 推理しながらお聞きください。)
彼女:茂木くん!どうしたの!? 大丈夫!?
茂木:親にとんでもなく長い名前をつけられそうになったんだけど、夢だった。
彼女:茂木くん! そんな夢で、悲鳴あげないでくれる!もう、元カレのこと思い出しちゃうぞ!
茂木:どういう腹いせだよ!? で、その元カレ、どんな人だったの?
彼女:私の元カレは、ローマの皇帝で、ストア哲学を学んでたから「哲人皇帝」と呼ばれたの!
茂木:ローマ皇帝で哲人皇帝!? ってことはその元カレ、「五賢帝(ごけんてい)」最後の皇帝じゃないか!?
彼女:そう! 茂木君!よく知ってるね!ウフ!
茂木:ウフ!?ウフって何だよ!? もう、分かったぞ! その元カレ、名前めちゃくちゃ長い、というか長過ぎるよね!
彼女:そう!長過ぎて、私、結局覚えられなかった!
茂木:覚えてなかったのか!!ローマ皇帝!五賢帝最後の皇帝!名前がめちゃくちゃ長くて覚え辛い!もしかしてキミの元カレって…
マルクス・アウレリウス・アントニヌス――!!!???
彼女:「マルコマンニ戦争」で、長期戦になったから、
これは、負けるな!と思って、私から振ったの!
茂木:あ、マルコマンニ戦争って、何か響きがいいね。
あのマルクス・アウレリウス・アントニヌスを振っただなんて……。
ただ、僕は彼女のことが大好きだから諦めない!
でも、なぜだろう。マルクス・アウレリウス・アントニヌスの事が、頭から離れないよ……
She is wonderful.…また明日!!